全国150万人の”もう何も怖くない”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回は現在リアル脱出ゲーム原宿店で開催されている
『ワルプルギスの夜からの脱出』のに挑戦しました！
【ストーリー】
見滝原中学校に通う、中学2年生のあなた。
文化祭の準備中、あなたは奇妙な空間に迷い込んでしまう。
唐突に謎の敵に襲われ死を覚悟したあなたの目の前に現れたのは、クラスメイトである鹿目まどかだった。
「クラスのみんなには、内緒だよ！」
まどかが放った矢が、敵を霧散させ、あなたを救う。
「危なかったね、大丈夫？」
まどかに連れられたあなたは、暁美ほむら、巴マミ、美樹さやか、佐倉杏子の4人と合流する。
彼女たちが「魔法少女」と呼ばれる存在であることを知らされたあなたは、この空間を脱出するため、彼女たちと協力することになる。
そしてあなたは、最悪の魔女「ワルプルギスの夜」との戦いに巻き込まれていく—―
【プレイ方式】
タイプ ：ホール型
制限時間：60分
人 数 ：4人1チーム
個人的満足度★★★★★★★★★☆ 9/10点
≪一言≫ 結論：なめてましたゴメンナサイ！原作愛溢れる演出とびっくりする展開で大満足！
ざっくり感想
「年末には魔物が潜む」とはゲーム界隈の有名な言葉ですが、『ワルプルギスの夜からの脱出』にもいい意味でとんでもない魔物が存在していました。
いや、本当は魔女なんですけれども。
『ワルプルギスの夜からの脱出』は謎解き界隈のTier1であるSCRAPとアニメ三話目の衝撃度Tier1である魔法少女まどかマギカのコラボレーション謎。
魔法少女まどかシリーズ1作目の放映は2011年とかなり昔になりますが、その巧みなストーリーテリングとあっと言わせる展開、キャラクターのキャッチーさと様々なフレーズのネットミーム化も相まって、10年たった今でも根強い人気と圧倒的な知名度を誇るアニメ作品なのは間違いない。
コンスタントに映画やメディアミックスもなされており、来年以降完全新作の劇場版が制作決定されているなど今なお勢いを増す作品ですね。
そんなまどマギとのコラボ謎。正直私の気持ちとしては参加したい半分参加するのが怖い半分の心境でした。
というのもコラボレーション謎って、謎解き好きの人とコラボ先が好きな人とで見る視点が違うと思っていて、その両方を満足させる構成にするのは本当に大変なことだと思うんです。
安直にキャラを出しただけでもダメ、原作の設定を上手く溶け込ませないとダメ、謎解きも上手に展開させないと満足できない。
ぶっちゃけいくつかの要素が抜け落ちていて惜しいなと思うコラボも過去見てきた私としては、熱烈なファンの多いこのビッグタイトルをSCRAPがどのように選択し、そしてどんな因果を迎えるのかが非常に興味があり、まどマギファンの友人と2人で挑戦してきました。
会場は原宿にあるリアル脱出ゲーム原宿店。
おなじみの立て看板もまどマギ仕様で気合が入っています。
公演毎に書き直されるウォールアートもスゴイ！
ここ最近スタンディングでの謎解きが続いていましたが、今回は普通にテーブル席で一安心。
とはいえコロナ対策バチバチのころよりかは幾分人口密度が増えた印象でした。
私が座ったテーブルは私たち2人+ソロ凸の方2名という構成だったんですが、開演前にお話を聞くと両名とも原作ファンで一度も謎解き公演に来たことが無いそう。
そんな人たちを公演に来させる魅力がまどマギにはあるのだ。
ちなみに全体的にも原作ファンが多い印象。脱いだ上着の下がさやかちゃんパーカーな人もいましたね。
ストーリーは見滝原中学校に通う中学2年生の私たちが文化祭の準備中におなじみの空間に囚われてしまい、魔法少女と魔女たちの戦いを目撃することに。
ここから原作の展開を一部なぞりつつ、私たちの適性が生かされていくワケですが…というお話。
もう全体の結論をここで書きますけれども、めーちゃくちゃ面白かったです！正直ナーメテーター案件でしたゴメンナサイ。
個人的には制作陣がとても原作を大切にしていて、その世界観を壊さないように上手く謎解きの設定に落とし込んでいたと思います。
おなじみのキャラクターは全員フルボイスですし、アニメの映像を駆使してなるべく紙芝居にならないような配慮がなされています。
とあるキャラクターが持つメタ的な特性を上手にいかし、歓声と諦観のため息が同時に出るようなシチュエーションを作れるなんて本当に凄い。
公演中に差し込まれるBGMは劇中で使用したものも多く、ファンにはお馴染みのあんな曲やこんな曲もばっちり流れます。
また、僅かな希望に縋りついた結果とてつもない業を背負ってしまう原作ストーリーになぞらえて、私たちに公演終了後もズーンと腹の中にずっしりと溜まる重いものを残してくれます。
わかっちゃいるんだ、その展開になるのは、わかっちゃいるんだ…
謎の感想
魔法少女たちの戦いをサポートする形で現象に巻き込まれていく私たち。
謎解きはどちらかというと、全員が同じ謎を協力して解いていくようなスタイルでした。
これは謎解き初心者の多いこのチームにとっては非常に助かるタイプで、なるべく初めて解く人の邪魔をしないような形で暗躍しつつもガシガシと解き進めていきました。
中盤以降に訪れるある変化は謎に良いエッセンスをもたらし、ここがこうだと仮定するとこう解けるのでは？のような議論が活発になりコミュニケーションもばっちり。
思った以上に作業と会話のバランスが良かったように思えます。
また、最悪の魔女として登場するワルプルギスの夜の最強&最凶ぶりも遺憾なく発揮され、その対処に苦戦するチームはかなり多かったんじゃないでしょうか。
私たちも最後の戦いに備えていろいろと策を講じ、一応の物語の終焉を迎えました。
アドバイスをしておくなら、心の中に１つでも違和感や引っ掛かりがあれば、それを解消するよう全力で取り組むべきだと思います。
私たちのチームは色々とバタバタした結果、おそらく他のチーム以上の業を背負ってしまうことになり解説中全員で爆笑してしまいました。
まぁこういう話も良いよね。
おわりに
そんな感じで『ワルプルギスの夜からの脱出』の感想でした。
一緒に行った友人も同卓になったメンバーもみんな「面白かった！」と言ってくれて一安心といったところ。
個人的にも謎以外にも映像や構成がずば抜けて面白く、参加できて良かったと思える公演になりました。
原作ファンでも、ファンじゃなくてもぜひぜひ挑戦してみてください。おススメです
