全国150万人の”自分の理想の街を空想した経験のある”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回は持ち帰り謎
『空想都市トラベル 中村市の闇に輝く宝 vol.1』の感想です!
【ストーリー】
今朝、中村市に住むアナタの家のポストに妙なチラシが入っていた。
ギラギラとした文字で「協力者募集」 「高収入を狙おう」などと書かれている。
そういえば、街中でもこんなポスターを見たことがあるような……。
いかにも胡散臭いその見た目に、しばらく放置していたが、ふと暇になったあなたはそのチラシを手に取ってしまう。
しかし、このチラシが中村市に巣くう闇への入口だということをあなたは知る由もなかった……。
【プレイ方式】
タイプ :持ち帰り型
制限時間:無制限
人 数 :1人~
今回私は謎解きに成功しました!
個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点
≪一言≫
前作よりもパワーアップ。中村市の裏に蠢く悪を暴け
ざっくり感想
地球上のどこにも存在しない架空の街の地図やその街のインフラ・商圏、はたまたゆるキャラまでを創造し、地球上のどこかに"あるかもしれない”痕跡を高め、遊ぶカルチャー『空想地図』を手掛ける地理人・今和泉隆行氏とのコラボレーション謎空想都市トラベルシリーズの第二弾。
プロトタイプだった前作から更なるボリュームアップを遂げ、闇の宝を巡るちょっとダークでサスペンスな物語が展開されます。
販売は最近web公演にも力を入れてきたタカラッシュのオンラインショップ。
本当は明治探偵GAMEシリーズを買おうとしてたんですけど、丁度売り切れだったのでなら代わりじゃ!と購入。結果めちゃくちゃ得した気分です。
なにはともあれ素晴らしいのは今回の舞台となっている空想都市中村市の沸き立つような実在感 。
その根源となるのは最初に手に入る地図なんですけれども、これがまぁー緻密。
駅を中心に商業施設が立ち並び、学校や病院なども完備。縦横無尽に広がる道路にはバス停の記号が規則的に並んでいるという徹底ぶり。これどっかの地方都市をトレースしてるんじゃない?と思ってしまうくらいのディテールの細かさ。各商業施設には店名が設定されているのはもちろん店舗独自のロゴマークもバッチリ。ぜひ実際に見てほしい。
そしてこの持ち帰り謎のボリュームアップに貢献しているのが同封されている資料の多さ。
この公演は大きく分けて2つのステップに分かれているんですけれども、どちらの封筒にも紙がみっちりと入っており、それだけでお得な気分になります。
最序盤に手に入れる誰もが一度は見たことのある怪しい求人広告風のチラシの再現度合いは見事で、思わず吹き出しました。本当に高収入もらえるんでしょうか。気になります
またこの手のリアル感を演出する公演だと、登場するキャラクターはイラストだったりシルエットだったりするんですけど、『空想都市トラベル 中村市の闇に輝く宝 vol.1』において顔が設定されている人物はほぼ実写。そしておのおの実にパーソナリティに沿ったお顔をしてらっしゃる。遊んでて全く違和感がありませんでした。
謎の感想
今回私たちは中村市を拠点とするとある組織と関わりも持ち、彼らの野望を阻止していくこととなります。
謎解きはLINEを使い進行していき、物語が進むごとにドンドンと世界観が広がっていく仕組みになっています。
単純なパズルやいわゆる小謎のようなものは少なく、序盤から手掛かりをもとに地図を眺めて場所を特定し調査してみたり、組織の中で暗躍してみたりと物語に根差したものが多い印象。
いかにこの状況を打破できるのか、その可能性を模索する公演が好きな人にはピッタリだと思います。
加えてとある組織はコミカルな部分もありつつも狂気的な部分も持ち合わせているため、そういった暗部を覗いてひょえーとなりたい人にもおススメです。
逆にタカラッシュでよく見かける紙ギミックは少なめだったり、謎の難易度に起伏がなかったりと、今回はあくまでストーリー重視だなと感じる場面も。
ヒントは一応用意されているみたいですが、見なくてもきっと解けることでしょう。
というかヒントを見るためにわざわざハンターズヴィレッジにログインしなきゃいけない仕様なのはちょっぴり面倒。おかげで意地でもノーヒントでクリアしてやると、心に火がつきましたよ。
前作も遊んだ私としては、個人的には今作の方がおススメ。物語の題材がこっちの方が好きなのもありますが、手元の地図を眺めながら、じっくりと謎に取り組む時間が前作よりも増えた気がして凄く楽しかったです。
そんな感じでお値段以上にプレイバリューを感じた『空想都市トラベル 中村市の闇に輝く宝 vol.1』。
気になった方は購入してはいかがでしょうか。
続編もあったら遊んでみたいな。最終的には犯罪が起こりすぎてゴッサム・中村・シティになるかもしれませんね。