【謎解き感想】きさい

全国150万人の”出版健保会員”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は2/21日まで西新宿の某ビルで開催されていた
『きさい』の感想です。 

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【ストーリー】
就職活動が難航し、藁にもすがる思いでとある零細出版社に応募したあなた。

唯一の刊行物は、巻末のパズル&謎解きコーナーが熱狂的な支持を受けている。
そのコーナーを担当する男は類稀なる才能を発揮していたが、突如として失踪したらしい。


そんな出版社に呼び出されたあなたに試練が課せられる。

「まずは巻末を任せられるか試したい。安心して、前任者が残したストックから選定するだけだから。」


あなたはパズルや謎を解いて無事に職に就けるだろうか。


……誰も、不幸にするな。


【プレイ方式】
タイプ :ホール型
公演時間:解説含め約100~110分
人 数 :6人1チーム

今回私は謎解きに失敗しました!

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 9/10点 

≪一言≫ 『きさい』の世界にどっぷりと惹きこまれたんです。

ざっくり感想

漫画や映画のストーリー、謎解きイベントにおける展開でもそうなんですけど、私がアガる瞬間に、「えっ!これそういう話なの?」というシークエンスがあります。


何も考えずにあるがまま受け入れていたお話が、ある瞬間を境にガラリと雰囲気が切り替わり、驚きの展開をもってこちらをぶん殴ってくる。
私たちもこれまでの常識を捨て去り、新たな気持ちで事象に臨まなければならない。それがたまらなくワクワクするんです。


そして今回挑戦した『きさい』も、そんなワクワクを存分に楽しめる作品 でした。


『きさい』謎解き制作団体XEOXYの新作
前回挑戦してあえなく負けてしまった『いっぷす』と同じ製作陣ということで、リベンジマッチとしてを挑んできました。

www.rdbgjunction.com



巻末のパズル&謎解きコーナーのみ好評というコアな媒体を持つ零細出版社を舞台に、謎を解きながら就職を勝ち取るという、非常に切羽詰まった物語を体験できます。就活生の頃の自分だったら卒倒しそう。


まぁここまでなら皆さんおおよその想像はつきますよね。「大謎を解いたらきっとこうなるんだろうな」みたいな。おそらくそれは間違っていないです。


ただ、そこから物語を飛躍させていくのが『きさい』なんです。
イントロダクション中に起こった会場のざわめきは、私たちの想定した『きさい』からかけ離れた異質さを持っていましたし、『きさい』の世界観というものをセンセーショナルに伝え、風のように去っていきました


この時感じた異質さがのちの展開で花開いた時、私は脳内で巻き起こるアドレナリンを抑えられませんでした。
すげぇ!そういう話だったのか!


振り返ってみればその全てが鍵であり大切な要素。
薄皮一枚にこれでもかとアンコが詰め込まれたパンのように、非常に重厚で濃密な60分間を体験できました。
正直個人的にはこれだけで500億点あげたい気持ちです。とてもシビれました。

謎の感想

一方で謎の方もかなり重厚で濃密。
前回挑戦した『いっぷす』のように、パズルがメインの謎が多く、制限時間がなかったらぜひともお茶とお菓子を相棒に、どっしりと構えながら解きたいものが多かった印象。


6人1チームのところを5人でのプレイだったため、常にバタバタしながら解いていた気がします。
けれど解けないところを誰かがフォローしたりして、はじめましての方もいた中ワイワイと楽しめました。
難易度が若干『いっぷす』よりも抑えられていたからかもしれません。あっちはヒリヒリとした緊張感が魅力的でした。


手が足りないのを言い訳にはできませんが、ラス謎に辿り着いたのが制限時間2分前。
状況を整理するのに精いっぱいで、そこから先には進めませんでした。
解説を聴くに、ちゃんと自分の手でクリアしたかったなという想いが募りましたね。いやー残念。
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そんな感じで、失敗こそしてしまいましたが、私的に非常に刺さる公演だったのでとても満足しています
XEOXYは2回目でしたが、他の公演にも参加してみたいなという気持ちが強くなりました。ただもうちょっと自分のレベルアップが必要なのかな…。
久しぶりにニコリのパズル本でも買って、難しい問題もバシバシ解けるよう精進したいと思います。