【謎解き感想】巨人潜む巨大樹の森からの脱出

全国150万人の”ホルモンの中でもハツが大好物”な皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在東京ミステリーサーカスで開催されている
『巨人潜む巨大樹の森からの脱出』に挑戦してきました。 

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【ストーリー】
これは、エレン奪還作戦で語られなかった兵士たちの物語

平和だった日常は突如、絶望へと変わる。
人類を守る壁「ウォール・ローゼ」に現れた鎧の巨人。
巨人化の能力を持つエレンが応戦し、激しい攻防を繰り広げるも
鎧の巨人の力に太刀打ちできず、エレンは連れ去られてしまう。

夕刻、調査兵団は
人類の希望であるエレンを取り戻すべく
鎧の巨人の逃亡先である巨大樹の森へと馬を駆る。
「夜までだ!! 夜までに森に着けば まだ間に合うかもしれない!!」

しかし、森には人類の天敵である巨人が群れをなして潜んでいた。
不意を突かれたあなたの部隊は壊滅寸前に追い込まれ、森の中で孤立してしまう。

このまま死を待つか、それとも……

考えている間にも鎧の巨人は森を抜け、さらに遠くへと移動していく。
日が暮れてしまえば、もうエレンを取り戻す術は無い。
「エレンを取り戻すためには、あなたたちの力が必要…!
お願い、手を貸して!!」

残された時間は日が暮れるまでの60分。

あなたは、生き残ったアルミン、ミカサらと協力し
巨人潜む巨大樹の森からの脱出を目指す。

エレンは絶対に取り返す、自らの命に変えても―
強く心に決意し、あなたは立ち上がる



「巨人潜む巨大樹の森からの脱出」体験者の声


【プレイ方式】
タイプ :ホール型
公演時間:60分
人 数 :6人1チーム

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★★★★★☆ 9/10点 

≪一言≫
それは語られぬ物語。没入度抜群です。

ざっくり感想

2009年から連載がスタートし、いよいよクライマックスを迎える 進撃の巨人とのコラボレーション企画第4弾。
今回はアニメのSeason 2をベースに、 巨人に捕らわれてしまったエレンを救出するためミカサ、アルミンと協力しながら様々な謎や暗号を解きあかしていきます。


実は『巨人潜む巨大樹の森からの脱出』はリバイバル公演。
初演は2017年で、会場はZeppホールでした。私も当時参加する予定があったんですが、ちょうどその日に友人の結婚式が入ったため、泣く泣く他の人に譲った記憶があり、再演来ないかなぁと心待ちにしていました。


そんな折、アニメ版Final Seasonとコラボしている『5つの巨人からの脱出』が2月末に開催されるということで、リバイバルとしてこの公演が発表されたのはまさに僥倖!早速チケットをポチったのでした。


会場は新宿にある東京ミステリーサーカス。
1階のエントランスには立体機動装置や各キャラクターのポップなどが展示され、進撃一色といった様相。

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その中でひときわ輝くノンスタ井上。ぶれません。


受付を済ませ地下1階の大ホールに入場すると、そこは巨人たちが蠢く巨大樹の中。
暗めに照明が落とされた会場は、さながら木々の葉で太陽光が届かない森の様。シチュエーション的にはピッタリではないでしょうか。


ちなみに会場スタッフは全員調査兵団の制服を着ており、「今日同行してくれるメンバーは君たちか。期待しているぞ!」と勇ましく声を掛けてくれます。
中にリヴァイ兵長髪型で臨まれている方がいて、SCRAPの本気を見た気がしましたね。


本気と言えば進撃の巨人側もそうで。会場で流れるテーマ曲は勿論の事、 ミカサ、アルミンはじめ登場人物は全てフルボイスという豪華仕様。
ここだけでも進撃の巨人脱出は推せるんですよね~


また公演に登場する小道具にも力が入っており、特に謎解きで使用するアイテム類は劇中の雰囲気を損なわない様にデザイン面が工夫されていました。
公演終了後には超硬質ブレードを両手に持って写真も撮れるぞ!(私はソロ凸だったので気恥ずかしくてできませんでした。)


といった感じで、リバイバルになっても変らない魅力を提供してくれる本公演ですが、唯一初演時からランクダウンしてしまったと考えられるのが音響

前述の通り、初演は会場Zeppというライブハウスだったため、会場に備え付けられている超巨大なスピーカーで文字通り重低音を浴びるような感覚楽しめるんですよ。
制作側もそれを意識してか、巨人の足音やSEなど、音をフィーチャーした演出が多くありました。


それを考えると大ホールの音量は、かなり頑張ってはいたもののやはり満足はできませんでした。
ないものねだりなのは重々承知ですが…。
逆に言うとそれ以外はかなり満足度の高い公演だったと言えますね。個人的には。


謎の感想

群れを成して森に潜む巨人たちの襲撃をどのように対応し、危機を脱するか、というのがこの公演の骨子なんですけれども、 ホール型で遊ぶことを考えるとかなり高い水準でそこをクリアしていたのではないでしょうか。


タイトルにもある巨大樹だったり巨人だったりの表現も見事ですし、誰もがやりたい立体機動による攻撃をあのような視覚的表現で再現するとは・・・。納得のアプローチ方法。
謎を解くごとにどんどんとエモーションが高まっていきます。


一方で謎の解き筋はロジカルに徹底されており、ヒラメキ系も少しあるものの、 要素を積み重ねていった結果、なるべくしてなる。といった様相
その時我々は最大の決断を迫られます。この選択が中々シビアなんですけど、世界観にあっていてとても好きです。


とは言っても謎の難易度的にはそこまで高くなく、謎解きに初挑戦のかたでも存分に楽しめると思います。
逆に謎解きに慣れ親しんでいる勢で固めるとオーバーキルしてしまうかも。そこは原作愛で乗り切ってほしい。


私が挑戦した回は全12チームが参加したんですが、結果成功したのは3チームでした。
解説の演出を見て、「あぁZeppの時はきっとこうだったんだろうなー」と夢想しながら会場を後に。 後日初演に参加した友人に聞いたらそのまんまで笑いました
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2/23日までと、かなり差し迫った公演ですが、非常に楽しめましたよ。
これで次のシリーズも準備万端に挑戦することができます。

首を洗って待ってろ巨人たち!m9っ`Д´)ビシッ