【謎解き感想】REVERSE

全国150万人の”日本オセロ連盟”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在タンブルウィードナゾベースで開催されている
『REVERSE』についての感想です!

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【ストーリー】
ある日、あなたの元に一つの箱が届いた。
好奇心をくすぐられ、フタを開けてしまうあなた。中身は様々な謎やアイテムの入ったゲームのようだった。
そのうちの一つを手に取ろうとした瞬間、箱からまばゆい光が溢れ、気がつくとあなたは見知らぬ場所にいた。

どうやら元の世界に帰るためには、この「REVERSE」というゲームをクリアする必要があるようだ。

攻略に必要なのは、柔軟な発想、独創的な戦略、そして少しばかりの運。 その一手で、運命を覆せ。


【プレイ方式】
タイプ :ホール型
制限時間:60分+α 
人 数 :4人1チーム

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
謎解き×ボードゲーム。この×の部分が重要なんです


※以下の内容は別ブログで書いていた2017年初演時の感想を元に作成していますが、色々加筆していたら全く別物になりました。

ざっくり感想

RIDDLER (リドラ) 株式会社の松丸亮吾氏をはじめ、エンタメ分野で様々なクリエイターを輩出している東京大学謎解き制作団体AnotherVision

そんな彼らの名作である『REVERSE』が、3年の時を経て復活しました。いやめでたい!
この公演の他にも、謎解きcaféスイッチではルーム型公演『あの日のカフェで君は眠る』も同時に再演されており、下北沢はアナビウィークとも呼べる様相を呈しています。




コンセプトであるボードゲーム×謎解きは、今でこそ一定の市民権を得たポピュラーなテーマになりましたが、当時は制作している団体はほとんどありませんでした

一方でボードゲーム側では謎解きを題材にしたゲーム『Unlock!』『EXIT』が発売された時期であり、その両方の親和性の高さは認知されていました。

アンロック! シークレットアドベンチャー 日本語版

アンロック! シークレットアドベンチャー 日本語版

  • 発売日: 2018/06/24
  • メディア: おもちゃ&ホビー


アイデアはあっても実際にコンポーネント(コマやカードなどのアイテム)を作成するには相当なコストがかかるものまた事実。

そんな中で発表された『REVERSE』。オリジナルボードゲームを題材としたこの公演に、「いったいどんな驚きが待っているのだろう」と当時の誰もが期待に胸を躍らせていたと思います。

今回のロゴ。
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REVERSEの文字がめちゃくちゃカッコいい。


会場に着くなり目につくのはテーブルごとに用意されている大きな箱
この箱が謎解きの舞台であり鍵になってくるわけですが、これのビジュアルが素晴らしく良くできていてAnotherVisionの謎解きにかける妥協のなさを感じ取れました。


また、デザイン的な話で言うとAnotherVisionのOP映像はとにかく良い!
テンポよく大量の情報を、カットを多用しながら参加者に流し込んでいくさまは、これから始まる激闘を予感させ、私たちに心構えをさせてくれます。
アナビのOP集とか販売してほしいですよね。欲しくない?


物語を進めていく内に、どんどんと世界観に引き込まれていくのが分かります。
この公演は「謎解き+ボードゲーム」ではなく、「謎解き×ボードゲーム」なんだと。相乗効果でどんどんと気持ちがドライブしていくのが実感できるでしょう。

謎の感想

謎はもちろん高クオリティであり、ボードゲームの世界で起こす行動と、謎解きをする我々の現実世界の行動がうまくマッチしていて楽しい!
謎解きを進めていくことで、いろいろな世界を見せてくれるのも、飽きさせない工夫になっていて良かったですね。

制限時間は60分ですが、制限時間ギリギリまで頭を使わせるスタイルは他のAnotherVision公演と変わりません。最後には全員総立ちであーだこーだワイワイ言いながら最後の選択に進んでいき、何とかクリアすることができました。
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ボードゲームもワイワイやるのが楽しいですよね。製作者の方はボードゲームの要素だけではなく、ボードゲームをやることで出来る楽しい雰囲気まで、そっくり再現されていると感じました。さすがにこんなに制限時間に囚われているゲームはなかなかないと思いますが(あってたまるか)

謎の量はもとより、ボードゲームである以上守らなければいけないルールを考慮すると、本当に時間はカツカツ。1秒も無駄にはできません。 そのギリギリな綱渡りの先には、極上の達成感が待っていると思います。


今月22日までと本当に短い期間しか開催されませんが、まだギリギリチケットが余っている日もありますので、ぜひ興味のある方は挑戦してみてください。