【感想】『推理展示R』を安楽椅子探偵気分で挑戦した

全国150万人の”フィリップ・マーロウ”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在遊べるWeb謎の1つ
『推理展示R-院長邸宅編-』に挑戦しました!

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【ストーリー】
井上病院の関係者間で起きた殺人事件の被告人・佐竹は、犯人であることを自白し、DP法律事務所・黒井の弁護むなしく第一審で有罪判決になってしまった。直感的に佐竹の無罪を信じていた黒井は控訴申請をするため、あの手この手で事件を調べ上げる。
その結果、佐竹が取調べ中に捜査員から自白を強要されているような音声テープを入手。再審の余地は十分にある。しかし、佐竹は控訴に非協力的。控訴期限まで後3日もない。一人での活動に限界を感じた黒井はスマホを取り出すと、あなたへ連絡をした――


【プレイ方式】
タイプ :Web謎
プレイ時間:60分~180分程度
人 数 :1人~(今回は1人で挑戦)

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
Webで遊べるミステリー!?。家に居ながら事件を解く"安楽椅子探偵”体験を貴方に

ざっくり感想

「間口の広いミステリーを作っています。」を表題に、これまで様々なミステリーを開催しているdq96s(ディピィクロックス)さんの看板イベント、「推理展示R」のWeb公開版。

どうしてWeb公開版と銘打っているかというと、元々はナゾガク2019で35,000円~のチケット購入者しか入れなかったナゾガク2019スペシャルラウンジというものがありまして、その中で開催されていたが、この「推理展示R」でした。ハウススタジオを2日間貸し切った途轍もない試みだったようです。

https://nazogaku.wixsite.com/nazogaku2019/special


そして、コロナの影響でなかなか外に出られない現状を鑑み、Web版という形で公開されることになりました。dq96sさんの優しさが五臓六腑にしみわたります。もちろんナゾガクも。


プレイ方法は、まずdp96sの特設ページにアクセス。

infodp96s.wixsite.com

画面上部にある目次から、イントロダクションを経て第一部へと進みましょう。するとそこはもう殺人現場です。

私はナゾガク2019に行ってないので、Web公開版完全初見での感想となります。


素晴らしいなと感じたのはサイトからDLできる捜査資料
「井上病院院長殺人事件 捜査報告書」と明朝体で書かれた表紙を皮切りに。容疑者リスト、実況見分調書、検視報告書、取り調べ内容の書き起こしなど、情報がこれでもかと記載されたおり、非常に読み応えがありました。また、実況見分調書などはレイアウトが見やすくシンプルにまとめられており、 本当に警察がこのレイアウトなのかはわからないが、そうなっていても不思議ではない"リアルな”説得力がありました。

また、資料は文章だけでなく、取り調べの様子(音声コンテンツ)や証拠映像など、バラエティに富み、飽きさせない工夫もあって○。

推理展示Rを存分に楽しむためには、PCで挑戦できる環境、もしくは捜査資料を印刷できる環境が必須 かなと感じました。これほどの濃度の情報量をスマホで、もしくは頭だけで挑めるのはホンモノの天才探偵だけでしょう。


次にシステム周り。
基本これだけ情報量が詰め込まれると、正誤判定が難しいと思うんですよね。実際に人が採点する場合はフレキシブルに対応すればOKなんですが、Webだとどうやってその部分は劣ってしまうワケで。 推理展示Rでは、いわゆる一問一答形式になっているので、答えが非常に明快。しかも答えの候補となるキーワードには下部に線が引かれているので、表現で迷う必要もありません。初心者の私としてはとても助かりましたよ。

謎の感想

全ての謎を解き明かしたときには、沸騰寸前の脳みそそのままに、椅子の背もたれに体重を預けてバタンキュー。どっとくる疲労感、それほどまでに私にとっては歯ごたえのある事件でした。

金田一少年の事件簿とかでもそうですが、当時の足取りを想像だけで追っていくのはなかなか難しいものですね。自分のなかで時系列がごっちゃになってしまったり、元々そういうゲームが苦手だったのもあって、なかなかにハードでした。

まぁ、私も初心者探偵だったので、こんな不甲斐ない結果に終わりましたが、じっくりと書類を読み込む作業は面白く、間取りに情報を書き込む作業も楽しかったです。 あと何回か事件を解決すれば、私もきっと葉巻とブランデーを嗜みながら事件に向き合っていたと思います(借家喫煙NG物件住み)。

そんなこんなで、謎解きの脳みそとはまた違う部分の頭を使った面白いイベントでした。
恐らく本編ならもっとエキサイティングな体験になったんでしょうね。
dq96sさんの次回作の『推理展示6-殺人事件-』 は大阪で開催とのことで、ちょっといけないと思うんですが、関東で開催の際には、ぜひ挑戦してみたいなと思います。

www.dp96s.com

それでは次の事件でお会いしましょう。