【感想】マーダーミステリー『ヤノハのフタリ』を遊びました

全国の150万人の"殺人鬼と一緒にいられるか!俺は自分の部屋に戻るぜ!"な皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は私にとって初のマーダーミステリー
『ヤノハのフタリ』に参加した感想を書いていきたいと思います。

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【ストーリー】
差出人不明のメールに呼び出され、
つぶれた矢野葉綜合病院に集まる者たち。

ある者は過去を知ろうと。ある者は過去を振り払おうと。
ある者は過去を清算しようと。

出向いた廃病院のホールでは、元院長が死んでいた・・・。
ここにいる誰かが、殺人を犯したのだ!

廃病院で起きた惨劇の結末を見届けるのは君だ!


【プレイ方式】
プレイ時間:3~4時間
人 数 :7人


≪一言≫
新しい体験コンテンツ「マーダーミステリー」。ハマるの分かります…

ざっくりマーダーミステリーについて

2019年、私にとっての新語流行語は、「闇営業」でも、「タピる」でもなく、「マーダーミステリー」だったと思います。この言葉を知ったきっかけは恐らく、春に開催されたゲームマーケット。いくつかのサークルがオリジナルのシナリオを頒布していて、「よくわからないけどやってるなぁ」と遠目から見ていたのを覚えています。

www.rdbgjunction.com



そこから瞬く間にマーダーミステリーは躍進を重ね、挑戦できるシナリオは増え、TwiPlaでは体験会が毎週の方に告知され、いくつかの専門店までオープンするほどに。発展のスピード感がえげつないですね。


このブログに訪れる方は大体ご存じだとは思いますが、一応ざっくりとマーダーミステリーのゲーム内容について説明すると、

▼マーダーミステリーとは ・会話型の推理ゲーム。
・あらかじめ殺人事件のミステリーのシナリオが決められている
・プレーヤーが登場人物を演じて犯人を見つける
・犯人役の場合は逃げ切ることを目的にする。
・シナリオが決まっているため一生に一度しか遊べない。

といった感じ、シナリオによって目的や配役などは異なりますが、「会話」に比重を置いたゲームである 事に間違いはないでしょう。


私も挑戦したい気持ちは満々だったものの、いきなりお店にいってソロ凸するもの正直怖かったので、いつも謎解きやボドゲで遊んでもらっている方々(全員マダミス初体験)でメンバーを固め、出張GMをお願いしてプレイしました。


ヤノハのフタリ

今回挑戦したシナリオはヤノハのフタリ。マダミス先人に相談したところ、初めてにピッタリなシナリオとして紹介されたものです。つぶれた病院に、差出人不明のメールに、隠された過去と、殺意のハッピーセットみたいな内容で心が躍りました。

会場はGMさんと相談して、都内の貸し会議室を借りました。
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1時間あたりのお金は結構しますが、人数で割るとかなりお得に借りられて良かった。

GMの方には事前に「全員マーダーミステリー初挑戦です!」と申告しておいたので、 開始前にマーダーミステリーの概要からプレイ方法まで、とても丁寧に説明していただきました。私もあんな流暢なインストしてみたい…(血涙)

プレイヤーは7人の登場人物から1人を選び、手渡されたキャラクターシートに書かれている人物設定を読み込んでいきます。そのキャラが犯人であれば「犯人」と書いています。これって結構すごいことですよね。


また、ヤノハのフタリでは事件が発生するまでのキャラクターの行動が時系列順に記載されているので、それも読んで自分の中に落とし込んでいく必要があります。もちろん、これらの情報はゲーム中いつでも参照が可能。



各キャラクターには大筋の犯人探しとは別に、ミッションが設定されており、制限時間中に様々な動きでミッションを達成していき、最終的にポイントをより多く獲得することを目指します。


シナリオにもよると思いますが、ヤノハのフタリのプレイ時間は大体3時間。
人物設定を読み込んだ後に、前半・後半の捜査・話合い時間が設けられます。この話し合いの時間が2回に分けられているのがミソで、話し合いの意味合いに変化が起こる構造 になってまして、それがまたゲームをよりエキサイティングなものにしていきます。

ゲームを始める前は「3時間って長いなぁ~」と思っていましたが、今なら言える。3時間は短い。あっという間に解答時間になって、メチャクチャ焦りましたもん。


私は今回「日笠 佐助」という人物を割り当てられたのですが、彼が非常に良いキャラでしてね…。全くの偶然でしたが、彼としてこの物語を体験できて本当に良かったと思いました。とはいってもすべてのキャラクターがかなり魅力的に設定されているので、キャラによる良し悪しがないのもこのシナリオの良い点だと感じました。

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プレイしてみて

私がいつも遊んでいる謎解きにおいて、いちばん楽しい瞬間は「日常と非日常が混ざり合う瞬間」だったりします。その点マーダーミステリーは「この中に犯人が絶対にいるという恐ろしい体験」だったり、「自分の信じていたものとの関係性が揺らぐ瞬間」という 自分の人生では絶対に経験したくない瞬間を味合わせてくれる、素晴らしいエンターテインメントだと感じました。


謎解き好きの人がマーダーミステリー好きになるのもわかる気がします。その人は恐らく知的好奇心の源泉が金田一少年の事件簿だったり名探偵コナンだったりする人でしょう?そうでしょう。


話し合いも振り返れば全然時間足りなかったなぁ~前半戦は勝手がわからないのも手伝って、大分消極的なムーブをしてしまいました。むしろ途中でもたらされる情報に本当に驚いたりして、「日笠 佐助」とのシンクロ率が高かったですね。全然犯人が分からなかったもの。


逆に後半戦はメンバーもノリがつかめてきて、互いの情報を出しあって犯人を推理していくんですが、残り5分ぐらいからみんなが切り札のように新情報がどんどん出してくるもんだから、「今それ出すんか~~~い!!(゚Д゚;(゚Д゚;)」みたいに盛り上がれたのも良かったです

最後に感想戦。ゲーム中自分たちがどう思っていたのかを発表する場があり、こちらも非常に楽しかったです。私たちの場合は特に2人素晴らしいムーブをしている人がいて、本当にすごかった。あんな風に動けたら…と嫉妬せざるを得ませんでした。
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そんな感じで語りたいことは尽きませんが、マーダーミステリーは面白いですね。
GMが必要だったり、開催には人数が必要だったりと体験するにはハードルがちょっぴり高いですが、終了後におススメされたシナリオもプレイしてみたい。


みんな、マーダーミステリー、やろうぜ…(親指を立てながら)

マーダーミステリー エントリーガイドブック

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2020/02/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)