【感想】ルートだけが知る手紙

全国の”うっかり殺人事件に巻き込まれがちな”皆さま、いかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は、6/2日までJ-SQUARE SHINAGAWAで開催されていた演劇×体験型ミステリー 『ルートだけが知る手紙』に挑戦してきましたので、その感想です。

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【ストーリー】
J-SQUARE SHINAGAWA。
ここでは数年に一度、危険な闇オークションが催される。
今日は、13年ぶりの開催日。
日本中のVIPが…、
いや、日本中のきな臭い連中がこの会場に集結した。
どうやら、今年は近年稀に見る“当たり年”らしい。

今回の目玉は、とある「女」

そう、人身売買である。
日本では、本来体験することができない光景に会場は熱狂した。
さらにこの「女」、
とある秘密を抱えているらしい。

オークショニアが高らかに宣言する。
「まずは1000万円からスタートです」
落札の木槌が振り下ろされた時、突如として会場中に悲鳴が響き渡る。
どうやら「女」が殺された、とのことだった。

何故その「女」は殺されなくてはいけなかったのか。
何故その「女」はオークションにかけられる運命だったのか。
そして、その「女」が抱えていた秘密とは?
いま、衝撃の真実が落札される


【プレイ方式】
タイプ :ホール型
公演時間:約185分
人 数 :6人1チーム

≪一言≫
私たちも登場人物。体験型アクティビティはとっても刺激的

舞台を見ながら謎を解く 演劇×体験型ミステリーとは

今回参加した『ルートだけが知る手紙』は、普段はリアル脱出ゲームの司会をしている(私も何回も公演でおみかけしている)鈴木秀明氏が立ち上げたプロデュースユニット、すゞひ企画の公演第4弾。



すゞひ企画のイベントは「演劇×体験型ミステリー」とカテゴライズされおり、 物語の導入部分から事件発生までをお芝居で、事件の調査をプレイヤーが実際に歩き回りながら証拠を集め、時には物語の登場人物に聞き込みを行い推理し、解答をまとめ提出。その後解決編をまた芝居で演じるという、なかなかに豪華なイベントなのです。
イーピン企画のミステリーナイトとも似通った部分はあると思いますが、チーム制だったり、キャストに聞き込みしやすいシステムだったり、すゞひ企画の方がとっつきやすいかも。あとお値段も比較的安めですし、長時間拘束されないのは精神的にらくかなぁ。



捜査・推理パートまで

会場は”謎解き公演以外で行ったことない場所第一位”のJ-SQUARE SHINAGAWA。
公式から事前に「早めに来るといいコトあるでよ(・∀・)」と言われていたので、気持ち早めに入場したのですが、なるほどこれは早めに来た方が良かった。
こちらの準備がまだ出来てないのに、向こうからガンガン来る感じは結構好きです。

今回の題材は闇オークション。会場へ入った瞬間は物々しい雰囲気があったのですが、いざ演劇が始まると会場全体に流れるテラスハウスっぽい洋楽。オークショニア(オークション進行)役の瀬戸口氏のMCで異様なテンションで盛り上がる会場。さっきまでの雰囲気はどこへやら、まるでクラブパーティの様でした。

その中で繰り広げられる登場人物のやり取りは、皆さん役者さんだけあってさすがの迫力。としてキャストとの距離がとっても近い!私は会場の中心をとおる花道近くに座っていたので、本当に触れるぐらい近くて、それだけでもう大満足でございますよ。

会場があったまってきたところで物語は急展開!殺人事件が発生し、ここから我々が活躍する捜査パートが始まります!



捜査・推理パート

捜査パートでは会場を調べて事件に関連しそうな証拠を集め、その証拠を登場人物に突き付け、話を聞いていきます。 この感じは大好きなゲーム”逆転裁判”を彷彿とさせる流れですね。

ただ本当に難しいんですよ。これが

会場には無数の証拠品が散らばっていて、話を聞くべき登場人物もそれなりにいらっしゃるので、なんとなくで聞き込みをしているだけではあっという間に制限時間になってしまいます。
聞き込みで得られた情報も、それだけで有効なものから他の人の証言と組み合わせて初めて重要になってくるものまで様々。情報の整理と取捨選択がとっても大事でした。

そして推理パート。配られた解答用紙に「だれが」「どうやって」「どんな理由で」被害者を殺したかを書き込みます(300点満点)。選択形式の部分もあれば自由記入欄もあって、一見するとテスト。 我々のチームはかなり捜査パートで疲弊してしまって、全然推理がまとまらないまま書き込み、提出。

その結果は

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結構いいセンいってた( ゚Д゚)!

この回の1位が213点で、2位が203点、3位が200点だったので、かなり健闘した部類でしょう。もうちょっと自由記入頑張っていれば…と思わずにはいられませんでした。

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参加回の分布はこんな感じ

解決編パート

解決編では、答え合わせと共に物語も終幕へ向けてまっしぐら。私の予想とはかなり異なったビターなストーリー展開でしたが、一本筋の通った良い物語だと感じました。


リアル脱出ゲームとはまた違った部分の頭をつかう、非常に満足度の高い体験でした。推理もののジャンルが好きな人すべてにおススメできると思います。
次回はなんと9月に新作公演があるということで、今から楽しみです!