【脱出感想】FANTASTIC WORLD-戴冠式からの脱出-ドラマチック謎解きゲーム19

皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は今年のゴールデンウィークに開催されていた
『ドラマチック謎解きゲーム19 FANTASTIC WORLD-戴冠式からの脱出-』に挑戦してきました!

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【ストーリー】
今日は王子が16歳になった誕生日、永遠の平和を象徴する王冠を戴冠する。

街では国民たちが祝祭を開いている。

あなた達は街に立ちよった冒険者

偶然に、街に潜んでいる悪魔たちのヒソヒソ話を耳にしてしまう。

王冠を授かるのは人間か、それともー


【プレイ方式】
タイプ :大型公演型
制限時間:70分
人 数 :4人1チーム

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★☆☆☆☆☆ 5/10点 

≪一言≫
これが通常の公演だったらまだ良かったと思う

ざっくり感想

『ドラマチック謎解きゲーム19 FANTASTIC WORLD-戴冠式からの脱出-』は最近勢いに乗っている謎解き制作団体のよだかのレコードが、立ち上げから7周年を記念して打ち出された、いわばメモリアル公演です(8周年がすぐそこに迫っているのは内緒だ)


そんなよだかのレコードが記念すべき題材として選んだのはRPG。 目黒のイベントスペースを使用して、牧歌的なファンタジー世界を見事に作り上げてくれます。誰もがひとたび会場に入ればパっと笑顔になってしまうような、そんな場所でした。まさか東京にこんなロケーションがあるなんて。

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公式サイトからの引用。本当にオシャレ

スタート直前までは本当にテンションが上がっていたんです。
でもこの後、私の気持ちは当日の天気のように暗雲が立ち込めたのです。
※この後は私の個人的な愚痴・意見がメインとなります。見たくない方は今回はここでお別れです。ごめんなさい





  率直な感想を言えば、
「7周年記念と謳った公演がこれか」です。
過去体験したよだかの○周年公演は6周年の『謎の大陸アトランティスからの脱出』しかありませんが、本当に素晴らしい公演でした。 会場を上手に利用した設定や、通常の公演ではないセッティングで謎を解かされたりと、驚きに満ちた内容でした。


今回の戴冠式ですが、そういった意味では全くサプライズのない公演だったと思います。
悪く言えばただ良いロケーションの場所を歩きながら解くだけ。白を基調とした可愛い家の中に入れるわけでもなければ、荘厳な教会にある秘密のアイテムを触れるわけでもありません。ただ歩き回るだけ。時間制限のある周遊謎でしかないと感じました。
それと会場の関係でしょうか。いつもあるOP映像も今回は用意されていませんでした。これは本当に悲しい。



会場には様々なキャラクターに扮したキャストが大勢いましたが、ゲームシステム上彼ら彼女らと思ったようなやり取りをすることはできませんでした。ただそのキャラクターの言葉を聞くだけ。そこは完全にRPGゲームでしたね。


そしてストーリーに関しても、飲み込みづらい部分があると感じました。
タイトルにもある戴冠式ですが、驚くことに、とある理由で私たちプレイヤーは戴冠式に出席することが出来ません。除け者にされてしまいます。 加えて私たちは設定的に旅の途中に偶然立ち寄った冒険者、本来ならこの国の行く末など関係の無い人間です。
そんな私たちが、誰に請われるでもなく自発的に行動するでしょうか。このストーリーを成立させるための動機が不明瞭ですね。
この説明が冒頭に司会の方からされるのですが、隣の参加者の方が「俺たち蚊帳の外じゃねーか」とポツリとこぼしていましたが、その通りだと思います。主人公をこの国の国民にしたり、神父から依頼された冒険者という設定があればもう少し使命感が出たのではないでしょうか。

その他、最終的に悪役の顛末がサラッと描かれているだけ終わっていたり、「これは謎とは一切関係ありません」と言いたいが為に用意されたかのようなOPストーリー等、全体的に話の重要なポイントがぼやけてた印象を受けました。

謎の感想

謎に関しては、さすがよだかと言うべきかよく出来ているものが多く、小謎も十分に楽しみながら解くことが出来ました。参加者のストレスを無くすシステムが導入されていて、ここは素直に上手いなと感心しました。裏を返せばただのお使いを延々とやらされただけでしたが。まぁこれもPRGらしいっちゃらしい。


ゲーム終盤では、ラス謎の解き方は何となく想像つくけど、その前の段階が越えられない状態になってしまい大分慌てましたが、友人のヒラメキに助けられて、ラスト5分残しぐらいで無事に戴冠式を執り行うことが出来ました。(私たちは部外者だけど)


決して駄作ではありません。これが通常の公演だったら、十分に楽しめた公演でした。
ただ、大好きなよだかのレコードという制作団体の記念公演だという事に、私が異様なハードルの挙げ方をしてしまったのだと思います。

途中で雨が降ってきた時も、即座にゲーム中断の判断をしてくれて、雨にぬれずに済みましたし、スタッフの方達もフォローをしてくれたので、本当にストレスなくプレイできました。
それだけに、1つでも飛びぬけたものがあれば…と残念な気持ちでいっぱいです。 いろいろ制約あったのかな。



恐らくあるであろう8周年記念公演。懲りもせずに期待したいと思います。