【ボードゲームレビュー】伝説が終わる『アンドールの伝説 最後の希望』

皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク(@alfbds0954)です。

今回は長年プレイしてきた大好きなゲームの最新作を入手したので、そちらを開封しながらご紹介したいと思います

アンドールの伝説 最後の希望』



【ゲーム概要】
クラードの巨人どもは奴隷狩りを終え、アンドールから無数の人々を連れ去った。 勇者たちが戻ってきたのは、そんな時だった。
彼らは拉致された虜囚を解放すべく、すぐさま南方へと向かった。今こそ最大の冒険が始まる。
灰色山脈の彼方には、クラード族に率いられし肉体のない骸骨剣士が待ち受けている。
数々の伝説を乗り越え、古代の四つの魔法の盾の力を借りて、
勇者たちは再び世に平和をもたらすことができるのだろうか?
そう、諸君らこそが、最後の希望なのだから。

【プレイ環境】
人数:1~4人
時間:60分 ~90分
年齢:10歳以上
価格:8,100円
販売:アークライト


≪一言≫
アンドールの伝説三部作、堂々完結!

伝説の終焉をこの目で見よ!

TRPGのエッセンスとボードゲームの要素をうまく組み合わせたアンドールの伝説』シリーズの拡張セット3作目。今回は最後の希望というタイトルの通り、大箱で発売されている過去2作品と合わせたアンドールの伝説 三部作』の最終作となっております。かつて様々な冒険をし、世界を救ってきた勇者たちのその後の姿が描かれます。

今回の特色は シリーズの続編でありながら単独で遊べるというもの。劇中の時系列が進んでいることもあって、キャラクターの造詣や能力に若干の変更が加えられており、それに合わせて様々な部分が変更されています。

それによってシリーズ2作目に当たる『北方への旅路』のように基本セットを混ぜる必要がありません。北方への旅路は遊ぶのに基本セットと同じ大きさの箱を2つ持ち運ぶ必要があり結構な労力を使ったので、これはいい改変。むしろこれからプレイして、シリーズを遡っても面白いかもしれませんね。

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今回の箱。相変わらず大きい。 一大叙事詩を体験してきた身としては、これが最後だというと。心にくるものがあります。

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3作揃い踏み。全部同じ大きさ。購入金額は気にしない

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箱の裏側にはマップとプレイしている様子が描かれています。
前作までとマップも同じ大きさのようですね。 これまでと同じように、 箱を開けたら説明書を読んでいくだけでプレイが進んでいく、順次ルール導入システムを採用

では開封いよいよ戻るか…あの地へ… f:id:alfbds0954:20190306215227j:plain:w600
ふたを開けるとすぐに袋に小分けされたコマ立てやダイスがお目見え。この袋は購入すると付属されています。アンドールの伝説はとにかくコマやダイスが多いので、この配慮はうれしいですね。でも人によっては、より細かい分類分けで袋が足りなくなってしまう人もいるかも。

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キャラクターやマップに置く用のコマはこのような形で厚紙にびっしり。型抜きがされていて軽い力でも外せますが、ミスると絵柄の部分が破けてしまう可能性があるので丁寧に抜きましょう。この抜く作業が楽しくなったらあなたも立派なアンドーラーです。

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マップも一新。大きさは今までと同じで、広げるテーブル探しに苦労しそうな大きさです。だがそれがいい 冒険の舞台は前回までの牧歌的な雰囲気と違って、荒廃した大地が広がっています。もちろんこの裏側にも別の世界が私たちを待っているのですが、それは購入した人だけのお楽しみという事で。

そして主人公の4キャラにも変化が。 f:id:alfbds0954:20190306215423j:plain:w600
数々の冒険を経たからでしょうか。彼らの纏うオーラにも強者の風格が出ていますね。特に戦士であるソーンは騎乗しています!これまでの勇者コマよりも断然大きい!

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プレイヤーの前に置く勇者ボード。今までと全然顔が違いますね。男性陣は髭を蓄えて勇ましく、女性陣は顔立ちが以前よりはっきりしてより美人になっています( 'ω' )
持ちキャラのクラムが復活したのが個人的にうれしいポイント。


ちなみに基本セットの勇者ボードと見比べてみるとこんな感じ。

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顔から甘さが抜けてより精悍な顔立ちになっていますね。これならラスボスも楽勝でしょう。(未プレイが故の楽観的思考)

ただ、強くなったのは勇者だけではありません。ヤツらもより手ごわくなっています。 基本セットで雑魚敵だったゴル・スクラル・トロールヴァルゴル・山スクラル・鎧付きトロールへ大進化。
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ゴルは四つん這いになってよりクリーチャー的に進化。どうしてこうなった。

他にも各章のボスと思われるモンスターも新たに収録。
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どいつもこいつも凶悪な面構えをしてます。比較対象がなくて微妙ですが、一番左の『原初のトロールはビックリするほどの大きさ。口が発光してるし…どんな生態系なのか全くの不明ですね。彼らがいったいどんな形でストーリーに絡んでくるか、今からワクワクします。

そしてアンドールの伝説プレイヤーのにはおなじみの立体物コマ。今まではドラゴンや塔でしたが今回はコイツ。
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馬車とテント!この馬車は結構な大きさで迫力満点。見た目としては食料とか民間人の輸送用に使うのでしょうか。もしくは護衛クエストとか…?

そしてストーリー。アンドールの伝説と言えばその壮大な物語が醍醐味ですよね!
アンドールの伝説では、デッキになっている物語カードをめくることでストーリーが展開され、敵の出現やイベント発生が管理されます。

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今回は初めてデッキが2つに分かれています。このデッキで伝説11~17がプレイできます。これまでのデッキよりも単純に分厚いです。最後だという事で製作者のサービス精神が伺えます。圧倒的感謝…。
プレイする時までこの物語カードは厳重に封印しておきましょう。

そんなワケでかなりざっくりではありますが、開封した感想を書いていきました。 今からプレイするのが楽しみです!
それではまた!



そういえば、日本語発売元のアークライトのWebサイトにエラッタと追加シナリオが掲載されているようです。各勇者のビハインドストーリーや物語の補足が載っていて、より『アンドールの伝説』サーガを楽しめると思います。

アンドールの伝説