皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク(@alfbds0954)です。
今回は友人が持参してくれたボードゲームを紹介します!
【ゲーム概要】
舞台はダンジョン、プレイヤーは村人! ダンジョンに挑む冒険者の誰が生き残るかに賭け、 他のプレイヤーの賭けている冒険者には罠の道を案内しましょう。
相手は冒険者なので大丈夫、たとえ倒れても教会に転送されます。 ええ、もちろん苦情が来たこともありません。 死人に口なしともいいますが、教会にたてつくと灰にされかねませんしね! そうして今日もラットレースが開幕します! さぁ、ゆきゆきて、ダンジョン!
【プレイ環境】
人数:2~4人
時間:30分
年齢:10歳以上
価格:2,600円
製作:しらたまゲームズ
個人的満足度★★★★★★★☆☆☆ 7/10点
≪一言≫
神の視点でダンジョンを構築し、冒険者の命をもて遊ぶゲーム。
最終的にプレイヤー間の駆け引きはなくなりがち。
ざっくりプレイ方法
1. 冒険に出る冒険者をランダムに選定
2.プレイヤーはどの冒険者がダンジョンを踏破できるか、ポイントを半分賭ける
3.配られた手札を使って、ダンジョンの前半部を作成する
4.ダンジョン構成と冒険者の相性を見ながら、もう半分のポイントを賭ける
5.手札を使ってダンジョンの後半部分を作成する
6.ダンジョンが完成したら冒険のスタート
7.冒険者のHPが0にならずにダンジョンを踏破出来たらOK
8.その冒険者に賭けていたプレイヤーはポイントをゲット
9.規定数繰り返し、最も獲得ポイントが高いプレイヤーが勝利
冒険者の命は賭け金よりも軽い
普通「冒険者」が登場するゲームだと、プレイヤーが冒険者自身になることがほとんどだと思いますが、このゲームでのプレイヤーの役割はなんと「村人」。しかも 冒険者たちをダンジョンに潜らせ、誰が生きて帰ってくるかを酒場で賭けているという中々にゲスの極み村人たちなのです。
賭けの対象となる冒険者たち。
彼らには各々能力が決められており、職業やHP等がバラバラに設定されています。
ハートの横にはHPの数値と、後述するダンジョンで判定に使用する耐久値が記載されています。
彼らを縦にランダムで4人並べ、各プレイヤーはどの冒険者がダンジョンを踏破できるか、まず手持ちから3枚のチップを賭けます。
ベット用のチップと得点表。同じキャラクターに2枚のチップを賭けることはできません。
ベットが終了したら、いよいよダンジョンの作成です。
各プレイヤーは配られた手札4枚の中から「冒険者の横に1枚表+1枚裏」 という行動を時計回りで2回行い、ダンジョンのを作成します。
その後、再びベットタイム。この時にはダンジョンの約半分の構成が見れるので、冒険者が果たしてこのダンジョンをクリアできるかどうかというのがより判断つきやすい状況となります。この時は前半のベットタイム時に賭けたキャラクターに再度賭けることも可能です。
ベットタイム終了後、再びダンジョン作成のターン。なるべく自分の賭けたキャラが無事にダンジョンを攻略できるよう、考えながら配置を行います。この時、8枚以上カードを並べることはできません。他のプレイヤーが不穏な動きをする前に、自分のカードで推しキャラのダンジョンを埋めてしまうのも手です。
全てのダンジョンが作成されたらいよいよ冒険者たちのターン。
冒険者のすぐ横のカードから順に表にしていき、ダメージを計算していきます。その際に彼らの得意なもの(魔術師だったら杖のマーク2つまでのカード)はノーダメージで突き進んでいきます。途中でHPが0になったらその冒険者は死亡。
HPがゼロにならずにダンジョンを踏破出来ればクリア!その冒険者に賭けたプレイヤーは賭けたポイントを自分の得点表に反映させます。 複数の冒険者がダンジョンクリアしてしまった場合は、道中で獲得できるダイヤを多く持っていた方が勝ちです。ちなみにクリアしたからと言って冒険者自身に何か得点があるわけではありません。鬼か
これを繰り返していき、1番多く得点したプレイヤーが勝者となります。 ちなみに冒険者は都度生き返る設定なので、なんか途中から男塾みたいだなと思い始めました。
プレイ中に思ったこと
何度か繰り返しプレイして気づいたのですが、このゲームどうしても「プレイヤーのいらないカードを処理される冒険者」 が出てきちゃうんですよね。特に何の耐久力も持たずにただHPが高いだけの脳筋がやり玉にあげられがち。
ダンジョンを作っていく過程の中で「あっこの冒険者はもうだめだな」と判断されたが最後、まーどんどんと強いカードが置かれてしまいます。自分が勝つ上で必要な戦略なんですが、これでは駆け引きではなく空気の読みあいになってしまって、なんだかなという気持ちに。
冒険者に耐久力を付与できる可能性のある宝箱カードを配置するだけで、場の流れが変わったりするのでそこは面白いのですが、いかんせんカードの引きが悪いと、後半戦で宝箱のカードをドローしたはいいが、既に後の祭り的な状態になる可能性も往々にしてあるワケで。
具体的な改良策は思いつきませんが、そこを解決できるとより面白いゲームになるんじゃないかと感じました。
いずれにしてもワイワイしながら悪い人間を演じられるので、結構好きなゲームだったりします。
興味のある方はぜひプレイしてみてください。それでは!