【脱出感想】TAMAARI SUPER QUEST Vol.2 -kuuhaku- 後編

皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク([twitter:@alfbds0954])です。

今回は先日参加した『TAMAARI SUPER QUEST Vol.2 -kuuhaku-』の後編です!

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前編ではクロネキューブさん製作のchapter 1  [ shikaku ] について感想を書きました。
rdbgjunction.hateblo.jp

後編となる今回は、
NAZO×NAZO劇団さん製作の chapter 2  [ sousaku ]
よだかのレコードさん製作の  chapter 3  [ ajito ]
について個人的な感想を述べたいと思います。

chapter 2  [ sousaku ]

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【ストーリー】
犯人の足取りを追うため、「捜索」をはじめるあなた。
わずかな記憶を頼りに、聞き込み、情報を集める。
「探索」で明らかになる真実とは…

個人的満足度★★★★★★★☆☆☆  7/10点
≪一言≫
この公演中一番広くフィールドを使う謎解き。キャストの方とわちゃわちゃしまくれます

ざっくり感想

chapter1で捜査の資格を得た我々が次に進むのはさいたまスーパーアリーナを出た先にあるけやき広場。そこで開催されている[アコースティックビレッジ]に散りばめられた謎を解き進め、状況を推理し、時には目標達成のために行動を起こさなければなりません。
なんて大仰なことを言ってはいますが、ようは謎を解いてキャストの人たちとのやり取りを楽しむステージですね。

貰った冊子の注意書きに「恥ずかしがりますと他の人もいたたまれない気持ちになりますので、やる時は全力で行ってみてください」という文言ムチャぶりに戦慄を覚える私。いざアクションを起こすフェーズになると脳内で変なスイッチが切り替わるので、全然恥ずかしがらずに行うことが出来ました。それにキャストの方々が120%のリアクションをしてくれるので、物語が進むうちに「次はどんな感じにリアクション返してくれるかな(´▽`*)」とワクワクしながらプレイできました。

謎自体も歯ごたえがあり、特に2nd stepの問題群は大好きです。全体に仕掛けられたトリックにもおぉ~と唸ってしまう出来。本当は自分の力で解きたかったのですが、その時は歩き続けて頭がとろけてしまっていたので、友人のアドバイスでなんとかクリアすることが出来ました。
この物語を彩ってくれた6人のの登場人物にはきちんとバックボーンが設定されているのですが、結構設定が重くて面白いです。
みんな苦労してるんやな・・・

chapter 3  [ ajito ]

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【ストーリー】
ようやくたどり着いた場所。
そこであなたが
見るのは真実か、
それとも…

個人的満足度★★★★★★☆☆☆☆  6/10点
≪一言≫
良くも悪くも真相当ての最後の手がかかりを得る為のステージ

ざっくり感想

物語もいよいよ大詰めとなってきました。けやき広場を後にした我々は、いよいよ本丸のさいたまスーパーアリーナの内部へと突入します。
ここでは物語全体の真相を特定するための証言を得ることが出来ます。しかしその証言を得るためには数々の困難が待ち受けていて・・・って内容です。謎はステージ制となっており、各ステージをクリアするごとにクリアするごとに得られるヒントをもとに解答を導き出し、最終ステージに臨むというシステムです。
個人的に一番難しいと感じたのは「とあるMission」ですね。解き方は分かっていたはずなのに全然解けなくて焦りました・・・友人に「○○は××にしてあれやこれやで・・・」と話したら一発で解かれてしまったのが悔しかったです。
その後にチャレンジできるステージも素晴らしかったですね!こういう瞬発力があるタイプの謎解きは大好きです。こういうタイプの謎解きが数珠つなぎになっている公演とかありませんかね

惜しかった点としては、このchapterがストーリーの上の「ラス謎手前」という役目しかなかったところ。[sousaku]からこの後行われる真相当てまで、お話は全く進むことがありませんでした。[ajito]で我々プレイヤーはどのようにして証言を得たのか。なぜ証言を得ることが可能になったのかという事が見えにくい状況にありました。そのため、終盤だというのに物語に入っていく感覚が希薄になってしまいました。謎を解きつつも「どうしてこんな状況になってるんだっけ?」と若干考えてしまいました。

-kuuhaku-とは何だったのか

最後の謎は真相当て。この謎はとても素晴らしかった。 今までのすべての要素を含ませつつ、プレイヤーたちのミスディレクションを的確に「もしや!」に昇華してくれる解き筋には震えました。ここまで長時間頑張ってきたかいがあったというものです。私のテンションもガンガンに上がります。

しかしそんなテンションはその後急落することに。
まるで真相が判明するという目標は達成したからOK!という感じで犯行のトリックや動機などはぶん投げられ、後出しじゃんけんで「実は裏で○○なことを予感してました」みたいな説明がつけられ、ちょっと良い雰囲気の映像が流れて終了。まさかこんなにモヤっとする結末になるとは思いませんでした。 序盤中盤まではしっかりと空白を埋めていったハズの物語が、終盤になるにつれて次第に深い霧に包まれて、最後にはストーリーの枠組みまであやふやになってしまった印象でした。謎解きの空白は埋まりましたが、物語の空白はまだまだぽっかりとあいたままです。 「どっか大事なところ見逃した・・・?」と今も思っています。(本当に見逃してたらゴメンナサイ)

個人的にな楽しさで言うと
chapter1>chapter2>chapter3>最後
になってしまいましたが、こんなにも大掛かりなイベントが開催され、それに参加できるのはとても幸福なことです。
特にたくさんの団体さんが一堂に会して、同じ作品を共に作り上げているという謎解き界のアベンジャーズ的なお祭り行事は是非とも今後も開催してほしい!

次回開催のアナウンスはなかったですが、ぜひよろしくお願いします!