【謎解き 感想】HELLO WORLD

全国150万人の”挨拶好きな”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在謎解きcafeスイッチで開催されている
『HELLO WORLD』に挑戦してきました!

【ストーリー】
21XX年、人口の増加に伴い、選民思想が浸透していた。

16歳までの期間は施設での生活が義務づけられ、
そこでは全ての教育がAIによって提供されていた。

16歳になると、最終試験が行われる。
その試験を突破できた個体のみが、
社会生活を歩む資格を得ることができる。

そしてついに今日、
あなたは16歳の誕生日を迎えた。
試験会場に向かおうとすると、
見知らぬ封筒を見つける。

╋━━━━━━━━━━━━ 
この試験は罠だ
突破手段は用意した
この施設から脱出しろ
━━━━━━━━━━━━╋

いよいよ、あなたの運命を決める試験が始まる。

【プレイ方式】
タイプ:ホール型
制限時間:60分
人 数 :4人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
それは運命を変える挨拶

ざっくり感想

タンブルウィードと学生団体のコラボ公演第3弾
今回のコラボ先は京都大学の学生を中心とした謎解き制作団体ハードナッツ


選民思想が浸透した透明な世界で、自分の運命をかけたテストが始まります。ところがそのテストにはとある思惑があって…というのが大まかなストーリー。

無機質なドット、青と白の色でのみ構成されたされた世界はディストピアの雰囲気を漂わせ、テストによって自分の適性が決まるというシステムはデスティニープランやG.O.A.Tを彷彿とさせる。
設定で言えば完全に”好き”な部類の謎解きでしたね。


また、「全てを書き換えろ」というキャッチフレーズや『HELLO WORLD』というタイトルである程度ゲームシステムの予想はついていたのですが、そこにいい意味で期待を裏切られるアナログ的な遊びゴゴロがドッキングされており、学生団体ならではの発想と工夫で実装されたギミックがとても魅力的でした。


これまで3つの学生団体コラボを解いてきた私。一部温情判定がありつつも1勝2敗と負け越していたので、最終戦である今回の戦いは戦績をイーブンまで戻せるかという瀬戸際の戦い。
ストーリー的にもそうですが、私自身の運命を決める大事な一戦だったんです。


会場は下北沢の謎解きcafeスイッチ。

最近週末は謎解き以外の予定が入ることが多く、この公演も行けるかどうかわからなかったので金曜日の夜にソロで挑戦することにしました。

スイッチ自体のキャパが少なめなこともありますが、ほぼ満席でしたね。

余談ですけど私が同席させていただいたチームは私含めベテラン勢2人、ちょこちょこ行く人1人、謎解き公演はじめまして(Web公開の謎は解く)1人という構成。
初めて公演に来た人がいるチームに混ざる時は、なんとか成功させてあげたいという気持ちが乗る。
こっちも普通に金を払ってきているから同じ立場なのだけど、やっぱり初めての謎解き公演に来た人にはスカッと帰ってもらいたいじゃないか。そして沼にはまればいい


自分の戦績も大事でしたが、その人にも楽しんでもらおうてきな気持ちでゲームがスタートしました。

謎の感想

ドット調のレイアウトで組み合わされた『HELLO WORLD』は意外とアクション性の高い公演でした。

普段のホール型公演ならテーブル上で完結しそうな工程も、実際にプレイヤーがアクションを取ることでより刺激的な演出につながるのだなと感じました。


特に中盤でどのチームも味わうであろうとあるアクシデントにはしびれましたね。
それまで頭でっかちに考えていたことへのしっぺ返しというか、「ここから解像度を上げていかないと大変なことになるよ」と言われているかのようで、実際に眼の前でその事実を提示されたときはちょっと目眩がしたもの。

ただこの手のタイプの謎はルールが一貫しているのが救いで、適用されるルールの枠を少しずつ拡張して対応する楽しみが味わえる。


その意味でいうと、ラス謎だけは少しそのルールから外れた発想の飛躍が求められるので個人的には最後までルールを保ったまま走り抜けてほしかった気がします。

どうしてそう感じたかと言うと、自分の中ではラス謎が一番解きやすかったから。
これまで挑んできた謎のテイストは私には結構難しくて、どちらかというとチームメイトから受けたボールを丁寧に拭いて他の人に渡す作業をしていたんですが、ラス謎だけ急に自分とゴールの前に誰もいなくなったから思わず力いっぱいシュートしちゃったんですよね。今思うと完全にごっつぁんゴールだわ。

まぁ終わり良ければ全て良しとみんなが言ってくれたのでそこだけは救い。
自分たちが完全にこれだと思った行動をした後に、チェッカーの方に「さぁ、どうしますか!」と迫真迫った表情で言われた時にはどうしようかと思いましたけど、
その瞬間に閃けて本当に良かったです。久しぶりにラス謎を解けて大満足。

初めて謎解き公演にきた人も喜んでくれたからホッとしましたよ。

おわりに

そんな感じで『HELLO WORLD』の感想でした。 このジャンルの謎は難しいんだけど解けたときの気持ちよさが抜群なので、ぜひ同フォーマットで2を作って欲しいところ。

また、今回の公演で全ての学生団体コラボに参加し、限定の持ち帰り謎をゲットできました!デザインの美しいことよ。
たくさん楽しませてくれてありがとうございました!

学生団体コラボの激闘はこちら

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【謎解き 感想】黒蘭邸と夢現さまよう探偵譚

全国150万人の”かくしごとが多い”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回はタンブルウィードナゾベースで開催されていた公演
『黒蘭邸と夢現さまよう探偵譚』の感想です!

【ストーリー】
妖しくも美しい花の館 “黒蘭邸”
その昔とある小説家が暮らしたこの館には、
今もなお不思議な花々が咲き乱れているという。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの事件の真相を知りたければ
黒蘭邸でお待ちしております

真の名探偵なら
きっと解き明かせることでしょう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一片の手紙に誘われ、探偵は館へと足を踏み入れた。

不可解な事件、待ち受ける謎。
鍵を握る一篇の小説。
これは夢か、それとも——

凶器は「ユメ」。
夢現の暗闇に、その手で真実を照らし出せ。


【プレイ方式】
タイプ:ホール型
制限時間:60分
人 数 :4人1チーム

個人的満足度★★★★★★★☆☆☆ 7/10点 

≪一言≫
誰も予測できない小説の結末

ざっくり感想

タンブルウィードが仕掛ける学生団体コラボ第2弾。
今回のコラボ先は東京大学制作集団AnotherVision。
妖しくも美しい花の館 “黒蘭邸”にて待ち受けるのは、1冊の小説を巡る命のやりとり。
夢現の世界で真実を見つけることが出来るのか…というのが大まかなストーリー。
なるほど。これがビブリオバトルですか(違う)

さて、参加前から『黒蘭邸と夢現さまよう探偵譚』でワクワクしちゃったのはタイトルとビジュアル面ですね。

まず黒蘭邸って響きが最強
〇〇邸って聞くと人里離れたある古びた大きな屋敷って想像できますし、ミステリーの舞台としてピッタリ。
しかも黒蘭の花言葉は「希望」「願望」「応援」とのことで、元来危険だったり怪しい場所には破魔をあやかるため、むしろポジティブなイメージの言葉がつけられやすいということを考えると非常に素晴らしいネーミングだと思います。
公演的にもそれが生かされていました。


そしてポスターのビジュアル
角の形からしてヤギかヒツジっぽい動物の頭の骨と目を引く様々な種類の花。
生と死の両方を司るイメージを、黒を基調とした配色でギュッと締める。制作者のセンスが爆発した最高のキービジュアルだと思いますね。
加えて小説が題材であるということを印象付けるかのように、角の先が万年筆のペンになっているというこだわりよう。かっこよすぎか。

あまりに好きすぎるので購入したクリアファイルを額に入れて飾っています。



ストーリー関して言及するとかなりネタバレに抵触してしまうと思うので割愛しますが、(ゆめうつつ)というキーワードがピッタリの内容夢現でした。
小謎をたくさん解きたい!というよりかは世界観に没頭して生還したいという方に合うかなといった印象。

謎の感想

兎にも角にも殺意高めな作品である。


命をかけた知恵比べと称して繰り出される謎解きなわけですから、相手はこちらの命を取ろうとしているわけで、奇怪な設定、複雑な構造、一重二重に張り巡らされた罠が怒涛の情報量でこちらを襲ってきます。


思えばこのようなシュチュエーションで小説と相対する機会も更々なく、もう目が滑って滑ってしょうがない。
かろうじて文字を追っていてもその真意を掴むのには心理的にかなりのプレッシャーがありました。


そしてタンブルウィードのダブるを思い起こさせるような複雑な構造。

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自分が今どのフィールドに立って、何をしているのか、自分たちが行ったアクションの余波がどの程度のものなのか、しっかりと認識しながら行動しないと、直ぐに迷子になってしまう。
手元の資料を参照しながら大きく前進したり、ときに後ろを振り返りながら少し後退する様は、ある種のゲームブックのような感覚を覚えました。


というわけでいちばん大事なのは情報の整理と情報の共有なわけですが、ぶっちゃけ今回はそれが全員できていなかったと思う。私だけじゃなくて同じテーブルだった人全員。
あまりにも後半が手探りすぎて笑っちゃったもん。
私達の小説だけ、めくってもめくっても真っ白なページが続くばかり。

普段ヒントブックがあればあまりスタッフサポートを頼まない人間なんですが、使えるときは遠慮せず使ったほうが良かったかもしれませんね。

おわりに

というわけで『黒蘭邸と夢現さまよう探偵譚』の感想でした。
すでに公演は終了していますが、再演が早くも今月開催されますので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
余談ですが、持ち帰り謎が好きでした。

【謎解き 感想】新宿御苑四季物語 Seasons

全国150万人の”春が世界で一番好きな”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在新宿御苑公演で開催されている
『新宿御苑四季物語 Seasons』に挑戦してきました!

【ストーリー】
1年前の春、海で見つかった彩花と二郎。
「春」「夏」「秋」「冬」では、2人がそれぞれ異なる人物とともに記憶を取り戻そうとする物語が描かれます。
四季をめぐった2人に待ち受ける結末を、ぜひ見届けてください。



【プレイ方式】
タイプ:周遊謎
制限時間:特になし(所要時間目安各60~180分)
人 数 :1人~(今回は2人で挑戦)

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
季節をまたぐ物語。リアルタイムに楽しむもよし、熱量赴くままに楽しむもよし。

ざっくり感想

『新宿御苑四季物語 Seasons』は最近バシバシ新作が出て勢いに乗っている街ハック!の周遊謎。 タイトルにもある通り新宿御苑で開催されているこの公演は、季節ごとに顔を変える花や動物たちの模様を楽しんで欲しいからか、春・夏・秋・冬の4冊に分かれており、それぞれのストーリーがリアルタイムで楽しめるロングラン公演となっております。

季節ごとに用意されたキットはそれぞれ想定プレイ時間が60~180分と長めに設定。御苑の中にあるチェックポイントを見ながら解くタイプの謎解きになっており、周遊謎としてのポイントをガッチリと抑えています。

加えて全てのストーリーを体験すると、物語のクライマックスへ突入する最終章というキットが無料でついてくるのです。

つまり『新宿御苑四季物語 Seasons』春・夏・秋・冬+最終章の5つの展開で構成されているんですね。
手練れの皆様だったらすでにおわかりだとは思いますが、これはとてつもないボリュームです。
それでいて価格は1つ1,100円と大変リーズナブル。都度入園料(500円)かかりますが、それでも長く遊べるコンテンツとして高いパフォーマンスを持っているのは間違いない。

ちなみにまとめて購入するとオリジナルバッグもついてきます。



私も最初はちゃんと季節ごとにやろうと思っていたんですよ。えぇ。
せっかくのロングラン公演ですし、これまで新宿御苑に行ったことすらなかったので少しずつやったほうが楽しめるんじゃないかと。

でも気づいたら2日で4つの季節を終え、1日で最終章もクリアしてしまいました。







だって正直気になるところがありすぎる!
過去の記憶をなくした男女が、それぞれの肉親や縁のある人々とともに御苑を周り、その中で自分の記憶を少しずつ思い出していくというのがストーリーラインのベースとなっているのですが、少しずつ記憶を思い出していく過程や彼らのちょっと込み入った関係性、そしてなにより記憶喪失になってしまった原因である1年前の出来事とは一体なんなのとか!

しばらくやらないと忘れてしまう可能性もあるので、一気にやってしまう方が良いかもしれませんね。
ただ新宿御苑自体の開園時間が結構短いので、1日でクリアとかは相当気合を入れないとできないと思う。


全てのパートで…とは言いませんが、広大な新宿御苑の土地を使った周遊はなかなかにハード。
歩きやすい靴、動きやすい服装など、それなりに対応した装備で挑戦することをおすすめします。

公園内の景色を愛でながら楽しめるのも良いところ。休憩施設もたくさんあります。

謎の感想

4種類の周遊謎として販売されているこちらのキット。物量としてもボリューム大なわけですが、季節によって少しずつ謎解きのテイストが違うのも素晴らしい。

正統派の周遊謎タイプの春・秋に対してギミック多めの夏・冬
特に夏は移動要素を残しつつもほぼテーブル上で謎を解くタイプのじっくり型だったりして、実はかなりトリッキーな構成だと思う。
ともかく誰が遊んでも1つは刺さる周遊謎があるはずです。


ストーリー的にも結構好きなものが多くて、特に秋の主人公である女性が秘伝のレシピを視覚的に再現する過程が、自身の記憶を思い出すアプローチにも重なり、初っ端に挑んだパートなのも相まって非常に印象深いエピソードでした。

最終章では文字通りこれまでの要素が全て結集。
わかっていたことではありますが、ここまでワクワクする展開になるとは思ってもみませんでした。
点と点だった要素が線につながり、ストーリーの謎がドンドンと明かされていく最終章。
これをやらずに物語は終わりません。絶対にやるべき。

そして私は物語の余韻に浸りたいのでもう一度新宿御苑を訪れようと思っています。確かめたいこともあるしね。

おわりに

そんな感じで『新宿御苑四季物語 Seasons』の感想でした。
これから気温も暖かくなりますし、周遊謎をあそぶにはピッタリの季節となってきますので、特大ボリュームで謎に浸りたいぜ!という方はぜひ挑戦してみてください。

【謎解き 感想】凍てつく未踏峰への挑戦

全国150万人の”富士山の5合目まで行ったことのある”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在タンブルウィードナゾベースで開催されている
『凍てつく未踏峰への挑戦』に挑戦してきました!

【ストーリー】
1953年5月29日。
人類はついに、世界最高峰・エベレストの頂に到達する。
しかしその影には、
未だ誰一人立ったことのない頂が存在した。

K2。
世界第二の標高を誇るその山は、
孤立した地理状況や過酷な登山行程のために
登頂難度はエベレストをも凌ぐと言われる。
そんな残酷で美しい山は
数々の名だたる登山家を魅了し、
そして、——帰らぬ者とした。

時は1954年。
世界最高峰《エベレスト》の
初登頂が成し遂げられた翌年に、
あなたは世界最難峰《K2》へと挑む。

果たしてあなたは、
この未踏峰の頂に立つことはできるのか——。


【プレイ方式】
タイプ:ホール謎
体験時間:約130分
人 数 :4人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
8611mの未踏の地へ、その道は果てしなく、高い。

ざっくり感想

昨年から始まったタンブルウィードと複数の学生団体との大型コラボレーションイベントもいよいよラスト。
トリを飾るのは慶應義塾大学の製作団体K-dush2

彼らが作る物語の舞台は、なんと彼らのサークル名にと同じ名前を冠する高峰K2。
19世紀末まで人類に知られることのなかった過酷な山を、装備や人的資源が制限された中登頂していきます



私がこの学生団体コラボに参加するは今回で3回目。
これまでなんとかイーブンまで持ち込めてはいたものの、どの公演も歯ごたえがありすぎてもう前歯あたりはボロボロ
そんな中で案内されたテーブルで観た景色で、総入れ歯になることを覚悟しました

それはともかく、今回の学生コラボは本当に素晴らしい。
あくまで学生団体というカテゴライズだけで、作るテーマとかが統一されているわけじゃないからアレだけど、どの公演も全く違う驚きと体験に満ちている。


特にビジュアル面のインパクトは今回の『凍てつく未踏峰への挑戦』がピカイチではないかしら。
「山を登る」という実際にはなかなかできない体験をここまでしっかりと視覚的に落とし込んでくるとは思わなかったし、その過程を自分たちの手で実践させてくれるので没入感が非常に高かったです。
参加した人は間違いなく全員、あの山頂に焦がれていたことでしょう。

個人的にK-dush2の公演に参加したのが2回目で、1回目の公演があまり肌に合わなかったので若干の不安があったのですが、それを完璧に吹き飛ばしてくれましたね。最高。

そびえ立つ山のビジュアル。狂った山々に見えたのは内緒だ。

謎の感想

19世紀末まで発見されず、今なお未知の領域が残されているK2を攻略するのは生半可ではありません。
ゲーム冒頭で語られた設定がまさにそれで、普段遊んでいるときの制限時間がグッとリアリティの高いものになっていましたね。

そして謎が解けない、解き筋がわからないというのも登山における”調査不足・準備不足”に当たるため、自分たちの冒険が無為に帰さないよう、徹底したリサーチと情報共有が大切になってきます。



そう、徹底したリサーチと情報共有が大切になってきます



私達に足りなかったのはリサーチの方。
山を舐めているわけではなかったのに、とある1つの要素をおろそかにしてしまったばかりにかなりの代償を支払うことになりました。

個人的にそれ自体苦手要素ではあったのですが、全然気づけた要素でしたし、制限時間がギリギリの中で頭の中で色んな情報が混戦してしまって眼の前のものがよく見えてなかったんだと思います。 おい、完全に遭難してんじゃねーか!


とはいえ私がずーっと違和感を持っていた箇所について友人がひらめいてくれたこともあり、なんとか山から帰ることに成功しました。すげー体験だった。
K-dush2の最後までチョコたっぷりなサービス精神も存分味わえました。感謝。


ムービーはあいも変わらず美麗。何者にも遮れられず、突き抜けるように広がる青空を見ると、とても爽やかな気持ちになりますね。

おわりに

早期チャレンジということもあって普段の成功/失敗シールの他に豪華なビジュアルシールもゲットできました。


これで残す団体はあと1つ。いまから遊べる日を心待ちにしています。

団体コラボを全通するともらえるおまけ謎も待ち遠しいぜ。

このあと第3の山を攻略したのは別の話

【謎解き 感想】The F3STA

全国150万人の”野外フェスで使うサコッシュのちょうどいいサイズが見つからない”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は高田馬場ボードゲームハウスLIGで開催されていた
『The F3STA』の感想です! 

【ストーリー】
CrazyLemon、FFBAS主催の謎解きフェスを開催!!
このフェスのために、フレッシュな新謎解き団体が大集合!!
各団体は、腕によりをかけて渾身の謎解きゲームを作ってきてくれたようです!
どんなゲームになるのか、我々も楽しみです!



という告知をみて、あなたは指定された会場にやってきた…


【プレイ方式】
タイプ:ホール型
制限時間:???分
人 数 :4人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

ざっくり感想

ちょっと時間が過ぎてしまったのですが2月中旬に参加した『The F3STA』の感想。

こちらの公演はCrazyLemonとFFBASという2団体のコラボレーション企画。
FFBASに関しては昔彼らがリリースしたLINE謎をやった記憶があるのですが、あれだってもうコロナ前だっただろうし、ほぼお初の団体といっても過言ではない。


ストーリーはちょっと割愛しますけども、謎解き制作団体が作ったフレッシュな公演をフェス的に楽しんじゃおう!みたいなコンセプト。

奇しくも同時期にやっていた『修羅祭』と似たようなコンセプトだなと思っちゃいました。たまにありますよね。こういうシンクロニシティ。

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ただ遊んだ印象としては『終わらない修羅場からの脱出』と全く違っていて、最初は普通にフェスを楽しんでいたものの、いつの間にか複雑な事情ややむを得ない手段が悪魔合体してがこちらに襲いかかってくるという、非常にカロリーの高い謎解きでした。
単純に1つの公演にかけられる時間が短いので常にリソースはカツカツなのよ。

といってもスリリングさが売りというわけではなく、どちらかというとワイワイ楽しめる感じになっていました。このバランス感覚が絶妙でしたね。


あとすごかったのはスタッフさんたちのゲーム裁き
公演を上手に展開しつつ、各テーブルのフォローも欠かさない。設定された卓数が少ないものの、一朝一夕では回せないタイプのやつだと思うので、だいぶ特訓しているんだなと思いましたね。

謎の感想

すごく楽しかった。
なおクリアはできていない。


前の方にも書いたのですがフェス形式がゆえに1つの公演にかけられる時間が短く、少しでも立ち止まってしまうともう赤信号というような感じだったので、なかなか全てをクリアできるチームは少なかったんじゃないでしょうか。

といっても私たちのように全滅というのも少ない気がして、私たちのチームがたまたま下振れていただけで難易度的にはちょうどよかったのかもしれません。
アフターケアもしっかりしていたので、直ぐに心を切り替えて次に進めたという感じ。


そしてこの公演最大の魅力は後半戦にあるわけですが、悲しいことに全部がネタバレなので全く語れない!

ただ、これまで遊んだ成果を存分に堪能できるタイプのやつなので、解いている最中はすごく白熱した議論がチーム内でも展開されました。
とんでもなく情報整理と共有が大切です。
時間はあっという間に過ぎ、あと1歩及ばず失敗してしまいました。
全体であと20分くらいあれば解けていたかなー。
基本的に惜しいところまではずっといってたんだ。

おわりに

かなり特殊な公演スタイルとなった『The F3STA』
終わったあと満身創痍のぐったりパターンでしたよ。心地よい疲労感。

このタイプはそれだけで価値があるので、個人的には続編とかも期待したいです。


ちなみに4月末に再演があるみたいです。気になる方は是非チェックしてみてください!

【謎解き 感想】魔女メデューサと365年かけた脱出

全国150万人の”メデューサの髪ってセット難しそうだよな…と思っている”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回はドラマチックホールで開催されていたイベント
『魔女メデューサと365年かけた脱出』の感想です! 

【ストーリー】
メデューサは、とても恐ろしい石化の魔女
あなた達は、メデューサに支配されている村の若者

メデューサ討伐の作戦を練るあなた達は、いつしか村人から勇者と呼ばれるようになった
ある夜 、あなた達は 、魔女の城へと乗り込んだ!しかしー
メデューサの石化の力の前ではなす術もなく石像にされてしまった!

それから長い年月が経った


【プレイ方式】
タイプ:ホール型
制限時間:60分
人 数 :4人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★★☆ 9/10点 

ざっくり感想

2023年10月にクローズした東京ミステリーサーカス内にあるスペース「ヒミツキチラボ365」
SCRAPの小規模公演はもちろんのこと、インディーズレーベルの公演やスタッフイベントの会場でもあったこの場所。
私も数々の公演で訪れたこともあり、その場所が幕を閉じるということで感慨深い物がありました。

そして千秋楽公演に選ばれたのが今回の『魔女メデューサと365年かけた脱出』なのです。
ヒミツキチラボ365最後の公演を、他レーベルにやらせるという決定もにわかにアガる展開だったのを覚えています。

当時私もめちゃくちゃ行きたかったんですけど、どうしてもタイミングが合わなくてTMCでの参加ができませんでした。


記念公演だし、契約も複雑そうだから再演などもなないだろうと思っていたらなんとドラマチックホールでの再演が決定!
これを逃す手はないと、参戦を決めたのでした。


いつもの階段を降りて入場すると、いつもより凝った装飾がお出迎え。
おそらく「ヒミツキチラボ365」から持ってきたものをそのまま使っていると思いますが、会場がコンパクトになっている分余白が埋まり、雰囲気が高まっていた気がします。

今回のテーマはドラマチックの王道とも言うべきファンタジーもの。
メデューサを倒すべく城に入った勇者たちを待ち受ける困難と、そして「今できなくても、未来にたくす脱出ゲーム」というキャッチコピーでも分かる通り継承が主題となっています。


ヴィランであるメデューサの能力は強大で、ゲーム中でもその力を存分に堪能できる時間があるのですが、その設定をきちんとエンタメ的なギミックに落とし込んでいるのは遊んでいて楽しかったですね。

大抵の場合このシュチュエーションは参加者の良心と協力によって成り立つことがおおいんですが、今回に限っては運営陣の「絶対に石化してもらう」という意思を感じられましたね~。



また、意外にもメデューサにも可愛いところがあって、やっている事自体はかなり悪辣なんですが、途中挟み込まれる展開の力もあって、あまり憎みきれない自分がいました。
他の作品でカメオ出演とかしてくれないかな。

謎の感想

『魔女メデューサと365年かけた脱出』ではトライ・アンド・エラーのギミックが沢山登場します。
ときには結果がわかるまでラグがあるものも。
普段だとヤキモキしがちなこういったシチュエーションも、物語の設定が故なので突破できたときのカタルシスが素晴らしかったですね。


またホール型公演という割には使うアイテムが多く、なんだか探索のないルーム型公演といった印象を受けました。
設定とか謎自体はベーシックな感じでしたが、それをギミックとアイテムでフレッシュに見せるのはさすがよだかのレコード。ベテランの粘り腰というものを感じました。


事前にタイムラインの感想を見た限りでは結構難易度が高いという評判でしたが、たまたま同卓になったかたが浅草のレッドルームをソロクリアしたという猛者で、それに加えて全員の得意分野がガッチリと絡み合った結果みごとクリア。
まじで最強すぎたので結構時間を余らせました。世界観に浸れる余裕もある。これが…大人の謎解き?


おわりに

エンディングは物語の結末が語られているものの、それを超えて伝わるのは私たちに対してのメッセージ。
謎を解くというの楽しさ、成功や失敗はあくまでも通過点であってその結末は一人ひとりの心の中で培っていくものだと感じました。


こう考えると、SCRAPの「謎解きの悔しさは謎解きでしか晴らせない」という言葉にすごく意味が乗った気がして、感情がとてもエモーショナルで少し泣いた。

ありがとうSCRAP。そしてよだかのレコード。
これからも謎解きを楽しんでいけそうです。

そんな気持ちになれた良公演でした。

今月遊んだLINE謎たち【2024年2月編】

全国150万人の”時の流れの速さにおののいている”皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は 今月遊んだLINE謎たち2月編をまとめてご紹介。
2月はバレンタインデーという行事があるものの、かつてのような盛り上がりは少なく、どちらかというとオーソドックスなLINE謎が多かった印象。
確かに当日まではホットな話題なものの、翌日からはもう話題性が減ってしまうのであえての判断なのかもしれない。


LINE謎の情報は毎度おなじみしゑひさんのHP「私営謎屋敷」をチェックして収集しています。

http://www.shiwehi.com/


君は愛のカタマリを手に入れることができるか。

UROBOROS




〔一言コメント〕
繰り出される謎を解きつつ、ダンジョンを踏破していくLINE謎。
タイトルの硬派な感じと、それに負けないくらい手堅い解きごたえ。
特にLINEの特性を把握した画像の使い方など、遊んで非常にワクワクしました。

かつてのギルド戦を思わせるデザインまわりも好き。

LINE謎のリンクはコチラ

マイホームヒーロー謎



〔一言コメント〕
ノンストップ・ファミリー・サスペンス映画「マイホームヒーロー」を題材に、映画に登場する人物とコミュニケーションを取りながら彼の脱出を手伝います。
途中に出てくるとあるモノの作り込みなど、力の入れ具合が素晴らしい。

最近番宣の一環としてLINE謎を作ってくれる企業が多くなりましたね。
これで知る作品もあるので、ガシガシ作ってくれると一市民としては嬉しい。

LINE謎のリンクはコチラ

初心者向け王道LINE謎解きゲーム 推理



〔一言コメント〕
4問プラスαで構成されたシンプルな謎解き
タイトル通り謎解きの基本のような問題が出題されます。

こういうタイプの謎って意外と実際の公演で見落としがちなので、定期的に復習しておくのが大事ですよね。なんだか受験みたいですけど。

LINE謎のリンクはコチラ

KNELL&LOOP


〔一言コメント〕
いつも楽しませてもらっている5分間謎解きから、なんと今回は2作品がほぼ同時にリリースしたものですから、テンション上がった人も多かったのではないでしょうか。

テイストは全く異なる2作品ですが、奇しくもギミックを重視したトリッキーな謎解きが楽しめます。
どっちも面白い謎解きですが、雰囲気&サプライズがほしいならKNELL、自分の限界に挑戦したいならLOOPがおすすめ。
KNELLのリンクはコチラ
LOOPのリンクはコチラ

わがままバレンタイン謎



〔一言コメント〕
なぞかのシリーズの最新作で、嬉しい季節イベントの謎解きです。
もやはバレンタインデーはLINE謎でしか体験していない。
いつもは結構サクサククリアできるんですが、今回は結構苦戦しました。
ただヒントが充実しているおかげできちんとクリアできるのはありがたいところ。
アイコンが変わらず可愛い(小声)

LINE謎のリンクはコチラ


以上6作品が2月に遊んだLINE謎でした。

3月は卒業の季節。 どんな作品と出会えるのか、今から楽しみです。


【謎解き 感想】ときどき先生が見回りに来る修学旅行からの脱出

全国150万人の”修学旅行では夜に窓際でお土産の笛を吹いていた”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在リアル脱出ゲーム吉祥寺店開催されている
『ときどき先生が見回りに来る修学旅行からの脱出』に挑戦してきました!

【ストーリー】
今日は待ちに待った修学旅行だ。昼の自由行動が終わり、これからみんなでホテルに宿泊。

しかし、「スクラップ高校の鬼」と呼ばれるイジワル教師に目をつけられ、
汚い小部屋に閉じ込められてしまった!

枕投げは? 夜の恋バナは? 奪われた青春の価値の大きさに絶望する。

なんとか部屋を抜け出すべく、先生の目を盗み、探索を始める。
だが…… その途中、先生の狂気的な一面を示唆する“ある証拠”を見つけてしまう!!

先生の… 正体は……!!!!

あなたたちはすべての謎を解き明かし、この狂気の一夜から脱出して、青春を取り戻すことができるのだろうか?


www.youtube.com

【プレイ方式】
タイプ:ルーム型
制限時間:60分
人 数 :10人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
ときどきシリーズ最新作!狂気の一夜を切り抜けろ

ざっくり感想

先日ルーム型の楽しさが幾度目かの爆発をしたので再度ルーム型に挑戦してきました。
今回参加したのは『ときどき先生が見回りに来る修学旅行からの脱出』
リアル脱出ゲーム吉祥寺店限定で開催されております。


タイトルにもあるように今回のテーマは修学旅行。
チームメンバーである班員とともに、ときどき見回りにくる先生の目をかいくぐりつつ、楽しい修学旅行のために頑張るはずがとんでもない自体が巻き起こって・・・というのが大まかなあらすじ。

いや、たしかに大まかなあらすじは合っているんだけどもこれだけでは決して伝えきれてないのが『ときどき先生が見回りに来る修学旅行からの脱出』の恐ろしさ・・・もとい素晴らしさ
ショッキングな出来事(希望者がいれば事前告知も可!)あり、唐突で奇妙すぎるイベントあり、色んな意味で突っ切った演出ありの、トンデモ公演だったのです!


加えてそれだけではなくて実はこの公演はときどき〇〇が××してくるシリーズの最新作でもあり、そのイズムも存分に継承されていました。
『ときどき監視員が見回りに来る』『ときどき熊が襲いかかってくる無人島からの脱出』が持つスリリングさ、状況を切り抜けたときのドキドキ感が好きな方だったら絶対におすすめです。
あとキービジュアルには即帰宅!なんて怖い文言が書いてけどそれだけはないので安心してください。


この公演のメインディレクターは、現在X上で「答えがわかると怖い謎解き」でバズり散らかしている山本渉さんが務めておりまして、これまで『終わらない夏祭りからの脱出』、『終わらない公開捜査からの脱出 記憶喪失スペシャル』、『封鎖された殺人マンションからの脱出』なんかも手掛けられている方ですね。沢山遊ばせてもらっている方です。

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どれも普通の謎解き公演とは一味違う、謎解き公演という構造の枠を飛び越えた奇抜な発想が素晴らしいクリエイターの方。
この公演も、そんなこちらの感情をジェットコースターのように揺さぶってくる強い作家性が抜群にでていました。

正直公演中盤にアレが出てくるぐらいまでは予想がついてた!
でもその後の展開は全く予想できんかった!!
あの展開が始まった瞬間に頭の中が宇宙猫になったし、それ以降は高熱でうなされているときにみる夢のような心地でしたよ。あーびっくりした!

ぶっちゃけこの公演を謎解き初めての人にオススメできるかと聞かれたら、ひきつる笑顔で「うーん・・・どうだろう」という感じですが、謎解きにちょっと慣れてきた方だったらまず間違いなく心をぶち抜かれると思います(ニュアンスはどうあれ)。

謎の感想

「見回り」ってシステムは本当に面白い

ルーム型で遊ぶ謎解きにおいて、探索という要素は本当に重要
たとえどんなに謎が解ける人が集まっていたとしても探索が不十分だと全く進まないなんてこともザラ。
だからこそ参加者は棚をすべて外したりロッカーを倒したり開けられる箱は全て開けて探索を行います。
部屋が雑然としてくればしてくるほど「ここ一度は探索済みなんだな」という他のプレイヤーにとっての目印になったりします。


ですが今シリーズではその探索という行為に強烈な制限がかかります。
まず見回りイベントがいつ発生するのかがわからないのです。
そのため普段よりも高い緊張感の中探索することを強いられ、それゆえ視界は狭まり、通常のコンディションとはまた違った環境での探索が味わえます。

そして見回りにくる人物に探索したという痕跡を悟られてはいけないのです。
もしも探索した後が見つかってしまうとお仕置きとしてペナルティタイムが発動。
そこから思うように謎解きが進まなくなるのですが、この時のいやらしさったらないですよ

動けないこちらを見ながら「なんだぁ~?これは~?」と、昼ドラの義母のほうがまだマシぐらいのねちっこさが発揮される様子はさながら拷問
「時よ、早く終わってくれー!」と願うことうけあい。

それが終わってようやく探索を続行できるかと思いきや「あれ・・・どこまで探索したっけ?」と一瞬の困惑が頭をよぎるんですよね。
その困惑の積み重ねが失敗へとつながってしまうのです。


逆に見回りに来た人からなんにもお咎めがなかったときの達成感はあまりにも気持ちがいい。
謎解きにおいてラスト10分はどうしてもスリリングな気持ちになりがちですが、スリリングポイントが要所要所にある公演はヒリヒリ感が強くてすごく楽しいです。


あまりネタバレが言えないので詳細が語れないんですけれども、およそ修学旅行で体験できない出来事に遭遇した我々。微に入り細に入り周到に張られた伏線と驚きのギミックを乗り越えた先の展開は想像以上に王道なスタイルでした。
そして迎えるアドリブの極地。冷静と情熱の間で揺れ動くチームは冷静な判断を選択肢、運命に打ち勝ってなんとか無事に脱出することに成功しました!


記念写真ではジャージを貸してもらえるんですが、スーツで行ったのでこっちのほうが先生っぽいねとスタッフさんにも言われる始末。

おわりに

そんな感じで『ときどき先生が見回りに来る修学旅行からの脱出』の感想でした。
振り返って思うのですが、私はどうやらときどき見回りシリーズが好きみたい。
独特の緊張感がある中で遊ぶ60分間は私にとってかなりワンダーな体験となっています。
これからも続編をときどき開催してくれると嬉しいです。

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