【感想】魔女の住まう洋館『Glossolalia(グロッソラリア)』に挑戦してきた -序-

全国150万人の”紳士淑女”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は4月5日まで開催されていたホラーイベント
『Glossolalia(グロッソラリア)』の感想です。 
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【ストーリー】
貴方は方南町に格安物件を探しにきた。
途中でY澤不動産のスタッフより
「ーそういえば、最近こちらの物件を借りてくださった方がいまして。その方は1階に住まわれています、皆様は2階のお部屋の内見となっています。」

 2階内見中に、1階より階段を上がってきた女性が親しげに話しかけてくる。
「あら、今日内見されてるのですね。時間があるようなら、どうぞ下においでください。よかったらお茶しましょう」と誘われる

洋間にてくつろぐように言われるも、 どことなく違和感を感じる...

「さぁ、どうぞ。寒かったでしょう、是非召し上がって。」

女性が置いた皿の上には、悪臭が漂い吐き気を催す、臓器にまみれた料理があった。

「私には時間がないの...貴方達も捧げて頂戴。 もっともっと若い血を、新鮮な肉を、食べなければ」


魔女の住まう鬼気森然とした洋風家屋へようこそ

方南町にあるお化け屋敷オバケン。
そのメインコンテンツである『畏怖 咽び家』は、 実際の古い民家を使用した他に類を見ないタイプの常設お化け屋敷です。


しかし、そのあまりにも日本的な家の様相から、これまで行われた数々のイベントでも「古い家」「家賃の安い家」「全部がボロいのにエアコンだけ新しい家」と、ある種お決まりのような設定付けがされていました。


そんな中発表された期間限定イベント『グロッソラリア』は、オバケンの公演でも珍しい洋風なゴシックホラーをテーマにした作品
宿敵となる怪異を魔女と設定し、なんと家のインテリアにもメスを入れる。部屋に入った瞬間思わず感嘆してしまうような、洋風テイストな公演に仕上がっていましたよ。

公式にネタバレが解禁されているので、いつもより要素多めに感想を書いていきたいと思います。
ちなみに私は2回挑戦して、バッドエンドとグッドエンドの両方を体験しました。

いつもの内見から狂気の食卓へ

イベント当日。方南町駅のいつもの場所に集合し、Y澤不動産のスタッフに連れられいつもの物件へ。
玄関周りに変化はありませんでしたが、軒下には花瓶に入った真っ赤なバラが数輪。
これまでの咽び家には無い演出でのお出迎え。否が応にも期待が高まります。
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内見する部屋は2階にあるため、左側のドアを開けて階段を昇る。
案内されたいつもの4畳半でスタッフと談笑していると階段を上がってくる足音が。
現れたのは白い厚手のワンピースを着た1人の女性。マスクをしているため表情は分からないが、ただならぬ雰囲気を醸し出す麗人 でした。


部屋に残された女性の荷物ついて話していると、スタッフのスマホからコール音が。
どうやら上司からの連絡のようです。少ししたら戻ります。という言葉を残して退出するスタッフ。そしてアイツは60分以上戻ってきませんでした


女性から「どうしてこの部屋を選んだのか?」と聞かれ「貧乏だけど23区に住みたい願望の現れ」という解答をしたところ、不憫に思われたのか1階での食事に誘われました
美人の誘いは断らない主義の我々6人は、階段を下りて1階へ。


1階と2階の玄関を隔てるドアを開けると、木で組まれたモニュメントが壁のあちらこちらに飾られ、勝手知ったるはずの家に違和感を覚えます。
真ん中の部屋は床一面に赤いカーペットが敷かれ、暗くてよくわからないけど怪しい絵が飾られていました。


そして違和感が極致に達するのがダイニング。 6人掛けのテーブルには赤いテーブルクロスが敷かれ、その上には蠟燭灯る燭台が。
あの咽び家が完全に洋館になっていました。
本当に感激しましたね。ここまでの変化を魅せてくれるとは思わなかった。


テーブルに着席するよう促し、食事を持ってくるため一旦場所を離れる女性。
私たちは互いに目くばせをしながら、あたりの様子を伺います。
完全に顔を塗りつぶされた3人の人物が描かれたやたらデカい絵画が目に入るけど気にしません。


そんな感じでしばらく待っていると大皿をもって女性が登場。「好きなだけ食べてくださいね」と出されたそれは、骨や歯の浮かぶ血のように真っ赤なスープでした。
ちなみに2回目に訪れた時は、それに加えて細い弾力のあるグジョグジョしたなにかが入っていて悪趣味に一層拍車がかかっていました


文字通り固まる私たち。「あら、召しあがらないの?」との問いかけに、 「マスクをしているのでハハハ…」と躱していると、隣の部屋から小さく物音が。顔色が変わる女性。
事前に聞いた不動産屋からの話では、どうやら最近方南町で子供を攫う事件が多発しているそうな。


様子を見に行くため席を外す女性。辺りの気配を必死に探ろうと知る私たち。
すると突然部屋の電気が消え、今までついていなかったテレビに子供の顔が映ります。
「ここに居てはいけない」そう警告すると姿を消しました。

ここからが、魔女対私たちの命を懸けた脱出劇のスタートです。




…といったところでゲーム本編が始まってないのに2,000文字を越えてしまったので、 ごめんなさい。今回は序章とさせてください。
近いうちに第2弾をあげますので。

狂気と恐怖の饗宴はまだまだ続きます


【感想】オバケンの新施設『凶遡咽び家』に本気でビビらされた

皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回はお化け屋敷オバケンが手掛けるホラーイベント
『凶遡 咽び家』に挑戦してきた感想です。

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【ストーリー】
インターネットで賃貸物件を探していた貴方は
ある珍しい土地の物件に目が行き興味本位で視察の予約を入れる。
視察中、貴方はとある拍子に気を失ってしまい
目が醒めると暗闇の中にいた。
朦朧とした意識の中で誰かの声が聞こえる。

「さあ、今宵も儀式を始めよう。」

一体、ここはどこなのだろうか?
私は無事ここから帰ることが出来るのだろうか?

” 咽び家”は増殖する

東京都は杉並区にある脳天が痺れるほどに怖いお化け屋敷オバケン
そのメインコンテンツである「畏怖咽び家」は、殺人鬼に見つからないよう古民家を自由に探索する新感覚ホラーアトラクション として2016年センセーショナルにオープンし、根強い人気を持つコンテンツとなっています。
そんな咽び家が2020年、新たな恐怖を創り出す。そんな施設が『凶遡咽び家』なのです。


これまで「本当に怖いのはニンゲン」をコンセプトに阿鼻叫喚の恐怖を描きだしていた畏怖咽び家に対し、凶遡咽び家のテーマは「異世界」。
とある事故により異界へ飛ばされ、昭和の53年のまま時が止まってしまった異界屋敷を舞台に、新たな恐怖が始まります。
ちなみに私は畏怖咽び家の1章のみクリアしています。スピンオフ公演は沢山行っているんですけどね。
そんな若輩者視点での感想になる事をご了承ください。

会場は港区にあるとある古民家

これまでのオバケンは色んな公演を打ち出しながらも常設店は杉並区方南町におき、地元にも愛されるお化け屋敷活動を行っていました。
ですが姉妹店である凶遡咽び家は杉並区を飛び出し、なんと都心も都心の港区へ拠点を構えているのです。最寄り駅は浜松町と大門。

私は勤め先の関係で浜松町近辺の情報に詳しいのですが、初報を聴いた時「このビル群のどこにそんな場所が?」と困惑したのを覚えています。


ネットでチケットを購入すると、とある公園へ集合するようにと指示が。
畏怖咽び家と同じように、イントロダクションを別の場所でおこなってから現場へ向かうようです。
なんてことのない公園を見学するうちにめちゃくちゃ怪しいものを見つけてしまう我々。普通だったら絶対に関わりたくないんですが、無情にも怪異の一端に触れてしまいます。

そうして私たちはその公演から歩いて5分くらいの古民家へ意識が飛ばされます。


んでこの古民家なのですが、めーちゃくちゃボロい!
もちろんあえてのボロさなんでしょうか、見かけ上は本当に古い民家で驚きました。
畏怖咽び家のあの家より確実に古いです。港区にこんな古い家が残っているなんて・・・

あとデカい!2階建てなのは同じですが、 横と奥行きが広く、2~3倍はありそうな印象
正直外観だけではその全貌が分かりません。とにかく普通だったら絶対に近づかない物件であることは確かです。


入口の引き戸を開け部屋の中に入ろうとするとテーブルの上にはお馴染みの誓約書ととあるアイテムが。
具体的には言いませんが、オバケンを古くから知っている人には懐かしいアイテム、そして体験だったのではないでしょうか。
ちなみにここでの演出が結構トリッキーでで、 どこまでが現実でどこからが虚構なのかがわからず、帰り道も友人たちとあーだこーだ予想をしていました。答えは出ませんでした。

未知の家を探索する恐怖

さて、懐かしくもフレッシュなイベントが終了するとミッション開始のアナウンスが。
ここから本格的な異界人との命を懸けた壮絶なかくれんぼが始まります。

基本的な流れは畏怖咽び家と同じく、
・異界人に見つからずに
・家内を細かく捜索し
・様々な情報を総合して突破口を探る

の3ステップ。

私が挑戦した1章では異界人もまだ様子見といった感じで、驚異となるもののそこまでアグレッシブではなかった印象。
ただ、 ところどころこちら側にサプライズをしてくるので、1回だけ素で叫びました。

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そして本当の脅威となったのは屋敷自体
これまで私は畏怖咽び家に本章とスピンオフ作品含めてかなりの回数行っており、大体の家の構造は分かっていたんですよ。なので危機が迫った時にどこへ行けばいいのかは大体わかっていた。


それが凶遡咽び家になると、全く初めての家なわけです。隠れ場所どころか、部屋がいくつあるのかすらもわからない。
未知の場所を進まなければならない焦燥感と恐怖は格別 で、久々この恐怖感を味わうことができました。


また、屋敷内の雰囲気も異様
詳しくは言えませんが、畏怖咽び家とはまた違ったシチュエーション。昔のゲームですが「SIREN」のような湿度の高い狂気を孕んでいると感じましたね。

探索して手に入る情報には、なんとも考察しがいのあるキーワードがずらずら…。本当はじっくりと読みたいんですが、そんな時間はないのです。

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途中異界人にびっくりさせられたり、隠れるときに足の筋を痛めたりしながら頑張ったんですが、とにかく暗い知らない家を動くのが怖くてあっという間にタイムオーバー
体感では15分ぐらいの出来事でした。
ゲームが終了し、スタッフの待つ場所へ。軽く感想戦をしたのち解散となりました。


そんな感じで、 立地は変わっても咽び家イムズは変わらず、存分に恐怖を感じられる公演でした。
個人的なアドバイスとしては、結構動くので、動きやすい服装の方が間違いなく良いです。
時間の関係でできませんでしたが、当日リベンジチケットを購入すると失敗してもオトクに再挑戦ができるようです。

私も近日中にリベンジしにあの異界へ向かいたいと思います。
そして願わくば畏怖咽び家の2章にも行きたいですね。


それでは、またどこかの恐怖の家でお会いしましょう。


事故物件怪談 恐い間取り2

【ゲーム感想】結局一番怖いのは人『ルナフォン』

全国150万人の”探偵事務所を開いている”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

約2ヶ月前に挑戦したWEB連動ホラー『パルフォン』
現実のwebサイトやSNSと連動し、私たちプレイヤーを否応なし物語の世界へと引きずり込むノベルゲームでした。

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そんなパルフォンの精神的続編が登場しました。 それが新感覚ナラティヴ・ホラーゲーム第2弾『ルナフォン』です。 f:id:alfbds0954:20201109002835p:plain:w600

男の失踪から始まる人が怖い系ホラー

前回は無作法な儀式を行ってしまったが故に顕現した怪異との戦いを描くホラーものでしたが、
今回は若干テイストが変わり「失踪した恋人を探してほしい」という依頼から始まる、いわゆる人が怖い系ホラー。


SNSを駆使した調査やweb連動は今回も健在。手掛かりを求めて様々なページを駆け巡ります。
前回よりも主人公が持つスマホのアプリの「チープだけどありそう感」が増していたり、とあるイベント告知サイトの完成度の高さに唸ったり、様々な場所がパワーアップ


特に恋人が投稿を続けるSNSの、一見幸せそうだけれど…?という描写は真に迫ったものがあり、その後直面する真実にはうすら寒いものを感じます。


一方で少し残念だったのはストーリー周り
事前情報でいかにも怪しい女性が2名登場しており、この2名が話の中心になることは容易に想像がつきます。
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もちろんプレイ中事態が二転三転し、主人公を含めた3人の運命は大きく変化していきます。
ただそのどれもが想像の範疇を超えないというか、もう少し捻りが欲しかったなぁといった感じでした。


作者さんが恐らく意図的に伏せているであろうとあるギミックに気づいた時には、思わず「ヒェッ…(';')コワイ」となったので、
物語の裏に隠された真実を見抜く人には楽しい要素だと思います。


プレイ時間は30分程度で2ルート分岐。すべてを知った状態で臨むTRUEエンドへの一直線ぶりは他に類を見ません。なんて爽快なんでしょう。


第三弾はどんな恐怖を描いてくれるのでしょうか。なんだかんだ言ってますけど次回作も必ず遊びます。


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  • メディア: おもちゃ&ホビー

【謎解き感想】呪い鏡の家からの脱出

全国150万人の”玄関の姿見で身なりを整える”皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在オンラインで開催されている
『呪い鏡の家からの脱出』に挑戦してきました! 

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【ストーリー】
その家には、恐ろしい顔をした女の霊が徘徊していると言われている。
女の名前は姿子(しなこ)。その美しい顔は、煮えたぎった油をかぶったために、醜く焼けただれてしまっていた。

しかし、死んでもなおこの家に取り憑いているのは、その悲惨な出来事のためばかりではなかった。

彼女は、ひとつの深い怨念を抱えているからだ。
その怨念の正体とは......?


誰も住まなくなったその廃屋に、一人の男が探索に入ったまま行方不明になってしまった。
彼の消息を求めて、後輩がカメラを持って潜入する。

あなたは、その仲間として、画面越しに指示を与えていかなくてはならない。
あなたの指示で、カメラはこの家の、奥へ奥へと進んでいく。

背後で閉ざされた玄関。暗い廊下。荒れた室内......。
そこは、何十年もの時を経てもなお、姿子が亡くなった日のままに残っている。
壁に浮かび上がるのは 暗号のような、霊の怨念。


あなたは、その怨念の謎を解明しながら、
彼女を成仏させる方法を見つけ出さなくてはならない。

バッテリーが切れるまで、60 分間。果たして彼女を成仏させ、この家を脱出することはできるだろうか?

これは、家で体験するまったく新しい謎解きお化け屋敷。
画面ごしに指示をするあなたの身も、もはや安全とは言えない......"


【プレイ方式】
タイプ :オンライン型
制限時間:60分
人 数 :1~7人1チーム

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
お化け屋敷謎は新たなステージへ。オンラインならではの演出と恐怖がてんこ盛り

ざっくり感想

いよいよ本丸が動きました。


私は2020年6月にクロネコキューブの『絶遠エクソシズム』をプレイし、ホラーを題材にした謎解きとオンライン公演の親和性に、驚きと可能性を感じました。

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それからお化け屋敷要素をぐぐーっと上げた公演オバケンの公演『愚カ者ノ罪過』を体験し、
プレイするホラー映画のインタラクティブ性の高さ、面白さに気づきました。

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そしてとうとう お化け屋敷要素と謎解き要素が高いレベルで纏まった公演をSCRAPが開催したのです。
その名も『呪い鏡の家からの脱出』
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共同制作にあたるお化け屋敷プロデューサー五味弘文氏は、これまでも浅草のルーム型公演で2つのどちゃくそ怖いホラー公演を手掛けており、
「SCRAPのホラーはちゃんと怖いぞ」という確かな信頼感がありますね。


舞台である廃屋は人が住んでいた形跡を残しつつも嫌な感じに荒らされており、ビジュアル面での恐怖感をばっちり演出。
特に和室に敷かれているアレは生理的にゾワゾワくるものがあり、モニターの前で1人しかめっ面で見ていましたね。
私たちの代わりに後輩君が1人でその廃屋へ向かうのですが…良く行けたな。


タイトルにもある通り、この公演では「鏡」が非常に重要な意味を持っています。
鏡で自分の顔を映したとき、もちろん自分は鏡に映った自分の顔を見ているんですが、同時に鏡側の方からも見られているんですよね。
果たしてどちらが見ていてどちらが見られているのか。その境が曖昧になった瞬間が恐怖の訪れなのです。


後半に起こるとある現象には本当に度肝を抜かれました。
物語に入りこむなんて甘っちょろいものではなく、首根っこを掴まれて否応なしに引きずり込まれる感覚
なかなか味わえないでしょう。もうね、ヤバいんですよ(語彙力消失)


そんな感じでお化け屋敷としての怖さももちろんのこと、SCRAP側もこれまでのオンライン公演で培ったノウハウを存分に生かし、
ZOOMというアプリの特性を最大限に引き出すような凝った演出が多く用意しており、ただのビックリだけではない「今のどうなってるんだ?」と思わずこぼしてしまうような驚きの体験が待っています。


私が参加した回は昼の12時というおよそ幽霊が出現しないであろう時間帯だったんですが、没入感を深めたいのでカーテンを閉めてなるべく光が入らないようにし、
ヘッドホンを装備して挑みました(ハウリング防止のためもあります)。

これが功を奏したと言いますか、いつもよりも耳から入る情報がクリアで臨場感バツグン。
これからやる人は 絶対にイヤホンかヘッドホンを付けて遊ぶのがおススメですね。

謎の感想

後輩くんは手にスマホを持ち、私たちとZOOMで会話しながら家の中を進みます。
そのため彼の見ている世界を一緒に見ていくこととなり、私たちは映像に映る様々な手がかりから情報を読み取って、彼に指示を出していきます。

その為ガッツリ謎解きというよりも、ボロボロの廃墟で手掛かりを集めてストーリーを進めていくアドベンチャーゲームのような面白さ があります。
そもそもお化け屋敷の中で謎が解けるような頭を持っている人は稀なんですよ!


途中には7人全員の力を結集しなければ解けない謎もあり、真剣に取り組みながらもワイワイと盛り上がれるポイントがあるのもグッド。
ここの解き方はチームによって個性が出ると思うので、参加された方とぜひ話してみたいなとも思ったり。


物語が進むにつれて謎もよりシビアになっていきます
ここで改めて大切になってくるのは情報の共有で、特に今回のような緊迫感のある公演は1人で認識できる情報量は少なくなりがち。
気づいた点は積極的に口にするのが脱出へのカギとなるかもしれません。


テンポよく解いていたつもりでしたがラストは結構時間ギリギリに。
テンパり×恐怖というかなり頭が回らない状態でしたが、仲間の1人がひらめき見事に成功。
無事に呪われた家からの脱出を成し遂げたのでした。

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ラストの演出も凝っており、最後までたっぷり楽しめましたよ。


そんな感じできっちり怖くて楽しい『呪い鏡の家からの脱出』の感想でした。
個人的にはやはり恐怖度はオバケンの方が勝っている気がしました。
技のSCRAPと力のオバケンといった印象です。これからも両団体のコンテンツには期待しかありませんね!


全然関係ないんですけど、五味さんが手掛けるお化け屋敷って、大体女の人の顔がボロボロにされているような…。そういうフェチなのかしら。

【感想】WEB連動ホラー謎解きゲーム『パルフォン』でエラい目にあいました

全国150万人の”学生時代に自主映画を撮ってみたかった”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。


日頃たくさんのイベントに参加している中で、ゲームを盛り上げるエッセンスとして好きなのが実世界のサイトやSNSと連動しているギミック。


行方不明になってしまった人物の手掛かりをその人のTwitterから推察してみたり、架空のWEBサイトに記載されている電話番号に実際に電話を掛けると話が進んだり。 物語が現実の方へ侵食し両者の境界線があいまいになることで、あたかも自分自身が物語の登場人物として引きずり込まれるような感覚がたまらないのです

そんな私がとあるゲーム実況者の動画を見ていて発見したのが『パルフォン』です。


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パルフォンは WEBと連動したホラー謎解きゲーム。

game.nicovideo.jp

主人公はとある男の依頼で失踪した女性の手掛かりを探っていくうちに、通話・配信アプリ「パルフォン」とそれにまつわる都市伝説を耳にする。
女性はパルフォンを題材にしたホラー映画の主演を務めており、撮影中に行ったある儀式が元で行方不明になってしまったらしい。情報を集める内に主人公もパルフォンの禁忌に触れてしまい…
というのが大まかなストーリー。


手掛かりを得るために訪れるサイトの出来がどれも秀逸で、「こんなB級ホラーどこかで見たようなする…むしろトレーラーは見た」と勘違いしてしまう程。

特に終盤に出てくる オカルトネット老人会の総本山みたいなサイトは本当に素晴らしい。
昔は今みたいにCSSで綺麗なデザインもできずに、素朴なサイトが乱立していたなぁと過去に思いを馳せてしまった。


ノベルゲームかつ情報集めでたくさんのページを移動するが、30分程度でクリアできるテンポの良さもあり、オマケ要素も豊富というサービス精神が魅力 です。 ガッツリ遊ぶには時間はないけれど、何か物足りない。そんな夜にプレイしてみてはいかがでしょうか。









とかさっくり締めようと思ったら続編が出てました!


こらやるっきゃねー!



【感想】ホラーゲーム『つぐのひ-昭和からの呼び声-』がシリーズ最恐の展開だった

全国150万人の”一方通行ばかりの道路が苦手”な皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

はてなブログの今週のお題「怖い話」 ということなので
今回は最近プレイしたホラーゲーム『つぐのひ-昭和からの呼び声-』についての感想です。


【8月8日リリース】『つぐのひ 〜昭和からの呼び声〜』PV【つぐのひシリーズ】

日常を侵食するホラーゲーム「つぐのひ」

「つぐのひ」シリーズは主に日常の一幕を舞台にしたホラーアドベンチャーゲーム。
製作はImCyan(アイムシアン)さんが手掛けています。
操作方法は主人公を左に動かしていくだけというシンプルなシステムであり、30分もあれば誰でもエンディングに辿り着く、ライト目なゲーム。

毎年1~2本の新作がコンスタントに発表され、特に夏ごろに新タイトルが出るのでオンライン肝試しとして界隈では人気です。


そんな「つぐのひ」シリーズの魅力はなんといっても繰り返す世界で滲み出す恐怖がインフレしながら襲い掛かってくるところ。
登場人物は電車の中だったり屋敷の中だったり、作品によってシチュエーションは違いますが1本の道を通り抜けるとこで1日を終えます。次の日も同じ道を通るのですが、背景が少しずつ変化していくのです。


最初はちょっとした違和感を覚える程度に収まっていますが、日を追うごとにどんどんとホラー要素が増していき、最終的には目を覆うばかりの惨状がそこに広がります


どの作品もImCyanさんのホラー演出が秀逸で、単純なびっくり要素だけでなく、前日の恐怖を倍増、もしくは裏切るような表現を出してきたりして、同じコースなのに全く予想がつきません。
ストーリーの不条理性もあいまって、イヤな汗をかくタイプのホラーです


そして2020年8月に「つぐのひ」シリーズの最新作が出たのでさっそくプレイしたんですが、これがシリーズを新たな次元に到達させた傑作だったんですよ!

『つぐのひ-昭和からの呼び声-』の”違い”について

『つぐのひ-昭和からの呼び声-』の舞台は日本のどこかにある寂れた田舎。
主人公の少女は、母の仕事の都合で急遽祖母のいる田舎へ帰省することに。都会に慣れてしまった彼女はどこか居心地の悪さを感じて…。というのが大まかなストーリー。

www.gamemaga.jp



ゲームシステムは彼女を左に進ませるだけと変わりませんが、これまで以上にストーリーに力が入っており、何倍も味わい深い仕上がりになっています
そしてプレイヤーである私たちもこの狂った世界に否応なしに取り込まれてしまうというこれまでにない衝撃の展開が待ち受けています。


これまでの「つぐのひ」シリーズは、どこまで不条理な世界であってもそれはゲームの中の出来事でありある種閉じられた世界。私たちはプレイヤーの立場で主人公たちの悲劇を見ているに過ぎなかったのです。

だから当然今回も「どんな目に合うかな~('Д')ケケケ」みたいに油断してプレイしたわけですよ。


そしたらどうですか。

完全に認識されちゃったじゃないですか


人間立場が逆転するとドキッとするもので、このシーンは本当にビビりましたね。
これまで安全圏から見ていたのに急に現場に駆り出されて、しかも相手は話の通じないバケモノだし。
閉じられた世界が拡張して私たちの世界を内包してしまった時、その不条理さは私たちにも襲い掛かってきます。

ゲーム2周目の冒頭で私はプレイをやめてしまいました。なぜなら物語の主人公同様、私も逃げられない運命を悟ってしまったからです。


つぐのひにおいてこの展開は予想しておらず、かなり衝撃を受けました。さすがImCyanさん。進化がとどまるところを知りません。

ちょっとしたネタバレと考察

サブタイトルに 昭和からの呼び声とついている通り、このゲームの題材は昭和という時代。
令和から2つも元号が離れてしまった現在では昭和を漠然としか捉えられない人も多くなってきました。


このゲームでは日を追うごとに、背景が「過去(昭和)」に侵食されていきました。
閉店していた商店が復活していたり、その店頭に並ぶ商品がより古いものになっていくなど、最終的には戦時中の施設も登場していきます。
金属でできた看板の内容や、円柱型のポストなど描写は必見です。


主人公の少女が外界と連絡を取る唯一の手段が電話なんですが、物語が進むにつれて2つ折りの携帯電話→公衆電話→古いタイプの公衆電話(最後には崩れ落ちる)となり、外界との繋がりは絶たれてしまう


その際、横書きの少女のセリフが一瞬だけ右から左のレイアウトとなるシーンが挟まれるんですね。
この書き方は昭和以前の書き方であり、彼女がこの世界に完全に取り込まれてしまった証左でもあるのです。


また、このシーン以降登場する怪異達のセリフが逆背再生のように聞こえるようになり「この世のものではない」描写に拍車がかかってきます。


戦中まで時代が遡った時のおばあちゃんとおじいちゃんの、世界で一番望まれない邂逅も本当にきつかった。
ある意味おばあちゃんも怪異に取り込まれた被害者の1人だったのかもしれませんね。

「つぐのひ」は、シリーズを通してSEや音声を使った恐怖演出が素晴らしいですね。
今回は田舎を舞台にしているからか特に湿度の高いホラー演出が多く、この季節にプレイするにはぴったりだと感じました。


『つぐのひ-昭和からの呼び声-』はブラウザで、過去のシリーズはiPhone/Androidアプリ『ゲーマガ』でもプレイできますので、怪異に取り込まれたい方は、ぜひプレイしてみてください。

ゲーマガ

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【感想】『愚カ者ノ罪過』は完全にプレイするホラー映画だった

全国150万人の” 配信はアーカイブで見る派”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。


世の中便利になったもので手に持っているスマホをピピっと操れば、誰とでもコミュニケーションがとれる時代になりました。
加えて技術が発展し、大仰な機材を持たずにいつでも気軽に自分の事を話せる。誰もが自分だけのメディアを持っているのです。


そうなってくると、バズりたい欲求を満たすために過激な挑戦をし、簡単に一線を踏み越えてしまうどしようもない愚カ者が台頭してくるもの。


今回はそんな愚カ者の顛末を描く配信型リアルタイム公演 『愚カ者ノ罪過』に挑戦してきました!

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【ストーリー】
心霊スポット凸配信者「GOTCHANNEL」が幽霊が出ると噂の廃精肉店に侵入して生配信を開始する。しかしそこはガチでヤバい心霊スポットだった。


 配信を続けるうちにラップ音や不気味な赤い女が映像に映り込み、次第に状況は悪くなっていく。しかし、それにも関わらず配信を続ける「GOTCHANNEL」に悲劇が起こる。


この愚かな配信者を救えるのは、視聴者の貴方しかいない。



【配信型】愚カ者ノ罪過CM【リアルタイムホラー】

【プレイ方式】
タイプ :オンライン型
制限時間:約60分
人 数 :10人程度

個人的満足度★★★★★★★☆☆☆ 7/10点 

≪一言≫
新たなイマーシブショー。コンセプトは面白いけどいろいろ難しかった

リアルタイムホラー  愚カ者ノ罪過とは

『愚カ者ノ罪過(おろかもののざいか)』は、東京都は杉並区方南町にあるどちゃくそ怖いお化け屋敷、オバケンが手掛ける新しい恐怖体験
体験と言っても、私たちが実際にお化け屋敷に入るわけではありません。 愚カ者ノ罪過は、PC・スマホを使った配信型リアルタイムホラーなのです。


公式サイトより引用すると、

配信型リアルタイムホラーとは リアルタイムでチャットやWEBカメラから実際にキャストやお客様同士でコミュニケーションを取り物語を進める配信のことをいいます。

皆様は実際に「GOTCHANNEL」の心霊スポット凸配信を見ながら、GOTCHANNELとチャットでやりとりをし、彼にアドバイスをしたり、皆さんが調べた情報を伝えて下さい。

引用ここまで。


つまり我々は「GOTCHANNEL」という架空の配信者の凸配信を見ながら、彼の放送にコメントを打つ一視聴者の立場として公演に参加することになります。なかなかにフレッシュな設定。


ホラー公演なのでもちろん怖い演出がたっぷり。ただ、これまでのオバケンのように現地にいるわけではないので実感としての恐怖感は抑えめ。 ホラー映画を耐えられる人なら誰でも参加できるでしょう。代わりにビビりちらしてくれる配信者を見るもの一興ですね。


参加チケット代は1,800円。この手の公演としてはかなり良心的な値段。本当に映画1本分ですね。財布が助かります。

主観視点から視る恐怖

この公演の醍醐味はなんといっても配信されている映像が主観視点であること。
手持ちカメラ構え、悠然と配信するGOTCHANNEL。カメラの動きはそのまま彼の視線の動きと同化し、より臨場感を醸し出しています。


『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』でおなじみのPOV形式ですが、やはりスリリングさが違いますね。怪奇現象が起こってビビるあまりカメラがブレブレになってしまうのは「ホラー映画あるある」なシチュエーションや、画面の端の方になんかあるな~と思って見に行く→何もない→視点が戻ってきてギャーーーみたいなお約束も堪能できます。


おそらくこの手法をとるために「凸する配信者」という設定を作り出したと思うんですが、見事にはまっています。凄い親和性。


また、この配信者がバズることだけ考えてあとさき考えない人を見事に体現しています。こういう人いるよね~。いわくつきの場所に舐めた態度で入った挙句、自分のみに怪異が降りかかると泣き言をいうTHE☆自業自得な人物像は、一周回って何とかして助けてあげたいとこちらに思わせる不思議な愛嬌を感じましたよ。

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PVより。こういう人いるもの

彼が持参した除霊グッズにもツッコミが止まりませんでした。せめて食用はやめなさいって。

流れの変えられないコミュニケーション

で、この公演がプレイするホラー映画だなと感じたわけなのですが、それがキャストや参加者同士でコミュニケーションをとり、物語の展開が変わっていく点なんですね。


ここから先のお話は私が体験した初日の公演での出来事だと前置きしておきます。
ストーリーの後半、とある悲劇を回避させるために、私たちはいくつかの行動を考え配信者の彼に提案するパートがはじまります。


正直このパートが本当に大変でした
まず事前に手に入る情報量が結構あり、短い時間での取捨選択が難しかったこと。
次に、チャット欄でみんなが思い思いの推理を打ち込むために流れが速くなり、なかなか芯をついた相談ができなかったこと。
そして、一度決まってしまった流れを引き戻すにはチャットというシステムは弱いということ。

結果私たちの回は全会一致の解答に至らず、場当たり的な行動を提示してしまって悲劇を回避できずに終わりを迎えてしまいました


これが現地で行う公演なら、強引にでも流れを戻して相談ができたと思うんですが、チャットが不慣れなこともあり、上手く立ち回れませんでした。
双方向のコミュニケーションというよりはその実各々が一方通行のコミュニケーションをしてしまったのが敗因でしょう。

失敗するとわかっている彼の行動を見るのは中々に歯がゆかったです。
ただ、情報整理をきちんとすればチャンスはあると思います。


そんな感じで、公演の内容はめちゃめちゃ楽しめたんですが、ラストのところで悔しい思いをしてしまいましたね。
EDも演出は手を抜かず、最後まできっちりこちらにサービスしてくれて、大満足。 チャット欄で参加同士健闘を称え合う流れも素敵だったと思います。


公演はまだ続いており、8月中旬以降のチケットがチラホラ余っているようです。
この公演再挑戦が可能なので、タイミングが合えば参加して別の展開も見てみたいな。

興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。

【ネタバレ厳禁】世にも奇妙な西野ン会議に参加した

全国150万人の”オンライン会議で発言のタイミングが被りがち”な皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は、TwitterのTL上に突如として現れた人物西野ン(にしのん)と、彼が主催する、 絶対に参加してはいけないオンライン会議『西野ン会議』に参加してきたので書いていこうと思います。


彼がTwitter上で話題になり始めたのは7月になってから。3.2万人ものフォロワーを有していながら、どうして今まで見かけたことがなかったのか。
どうやら彼は既存のアカウントを乗っ取ることで力をつけていたようです。普通に犯罪では
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そんな彼の固定ツイートを見てみると、どうやらとあるオンライン会議に誘っているようでした。

その名は『西野ン会議』

彼が誘導している会議の名は西野ン会議
主催者である西野ンが、招待した8人と共に喋ったりゲームに興じたりする、一見すると普通のオンライン会議のように見えます。

ただ、この会議から戻ってきた人の中には意味不明な言動を繰り返す人も多く、また、西野ンを崇拝するかのようにイラストを投下し続ける人も出てくる始末。
いったい何がどうなっているのでしょう。

明らかに危険度MAXですが、"危険”だと言われると突撃してみたくなるのが人間の性(さが)。怖さを紛らわすためにお酒を用意しながら参加してみましたよ。

西野ン会議へ潜入

西野ン会議への参加は簡単で、彼のTwitterやこちらのリンクから、会議ツール『LIVE MEAT』へアクセスし、自分の名前を入れるだけ。(現在サイトは閉鎖されている)

https://livemeat.jp/yonimo/livemeat.jp

その後、カメラとマイクをONする旨のボタンを押すと、待機画面へ。
※ちなみに私のPCにはカメラもマイクもついてませんが普通に入れました。つまりはそういうことだ


待機画面があけると、同じように待機していた人が続々入室し、直ぐに8人が選出されました。
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私だけカメラOFFでめっちゃ浮いてる…でも誰も気にしない。私と同じように西野ンが何をしてくるのか、ワクワクしているのだ。


そうこうする内に西野ンが登場。
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顔はデフォルメされた絵文字のような感じで、声も加工がされており、一切のパーソナリティが見えない。かなりネットリテラシーが高い人物とみた。


挨拶もそこそこにゲームがスタート。

第一のゲームはロシアンルーレット
「誰にしようかな?」の掛け声とともに西野ンのめがグルグルと回転し、ターゲットを1人選出した。
選ばれてしまった哀れなその人は、アカウントを難なく乗っ取ってしまう西野ンのハッキング能力で あっという間に住所が特定されてしまいました
恐るべし西野ン。自分へのリテラシーは高いくせに、他人へのネットリテラシーはとんと持ち合わせていないようだ。


続いてのゲームは催眠術のコーナー。
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西野ンの画面が切り替わり、サイケな配色とジャンプカットが多用された異様な映像が延々と流れ始めます。私含め、全員ドン引き


なんだかんだでゲームは終了。西野ンは「また遊ぼう」と全員にあいさつし、姿を消してしまいます。
これで終わりか?と思っていると、画面の向こうの人も緊張が途切れたのか、笑みを浮かべながら軽い談笑をしはじめ、和やかな雰囲気に。

ただ、そんな気持ちがかき消されるように、次々と画面の向こうで不思議な出来事がおこりはじめます


Web会議でよくある、画像が乱れちゃうアレかな?と最初は思ったのですが、それだけでは説明できない事象の発生とSUNが急転直下な参加者。
その上チャット欄も乱れ始め、会場はまさに阿鼻叫喚の地獄絵図。言ってた危険ってこれかのことだったのか。
その危険はもちろん私の所へもやってきました。それが何かは、自身の目で確かめてみてください。
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最終的に私以外のみんなは向こう側へ連れていかれてしまった。
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私はなにもできず、これまでの出来事に蓋をするように、そっとブラウザを閉じたのでした。

実はコラボ企画

実はこのオンライン会議は、ラストに出る画像の通り、世にも奇妙な物語とのコラボレーション企画
世にも奇妙な物語特別編は、7月11日に放送が予定されています。
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つまり『西野ン会議』は、遊べるCMのようなもの。
製作はオモシロ法人カヤックと、劇団ノーミーツ。演出は劇団ノーミーツの岩崎さんが担当。
あまり詳しくは言えませんが、阿鼻叫喚中のharunaさんがPOV視点で恐怖している様はかなりグッときました。
カネコさんも凄かった。1人だけ別ベクトルで体張ってましたからね。思わず「顔!」って言っちゃいましたもん。

ドラマの展開予想

そんな感じで西野ンも世にも奇妙な物語に登場するらしいです。
どの話で出るのか、どんな役割なのかは分かりませんが、今回使われたサイトLIVE MEATがちょっと気になりました


最初ちらっと見た時は、「LIVEMEET」だと思ったんですよ。Web会議ですから。
ただ、よくよく見ると「LIVE MEAT」。直訳すると「生きる肉」でしょうか。
西野ン会議の展開をみるに、LIVE MEATの意義は、 会議に参加した「生きる肉」であるところの我々を催眠で操り、向こう側へ意識を引きずり込んだ後、西野ンがこちら側へ顕現する「受肉するための受け皿」を選別する場だったのではないでしょうか。


道具を使った呪術やホラーはこれまでたくさんありました。
紙とコインを使ったコックリさんから、ビデオを見たものを殺す貞子。そしてオンライン会議で怪異を振りまく西野ン。時代とともに向こう側の住人もアップデートしているようです。


ドラマでは、我々人間がどこまでそのアップデートについていけてるかをチェックしたいと思います。